野宮真貴のソロアルバム『miss maki nomiya sings』のプロデューサー陣のコメントが公開された。

　野宮真貴がピチカート・ファイヴ在籍時代の2000年にリリースしたアルバム『miss maki nomiya sings』が3月20日にリイシューされる。野宮が「“ジェットセッター野宮真貴が世界中を旅しながらアルバムを作ったら…”というコンセプトで、世界中の渋谷系のアーティストと一緒に作り上げたこのアルバムは今でも私の宝物です」と語る作品だ。

　コメントを寄せたのは、当時制作に関わった鈴木慶一、TOWA TEI、HEESEY（THE YELLOW MONKEY）、本田ゆか（CIBO MATTO）。収録曲「太陽の真下」を手掛けた鈴木慶一は「世界一赤い口紅の似合う野宮真貴ちゃん、リイシューおめでとう」、「Baby」を担当したTOWA TEIは「今思えば特定の流行りジャンルに影響されちゃうのはこの頃までだったと思うのだが、その時のマイブームを真貴ちゃんへの楽曲提供の機会に、てらいもなく出せちゃったのは『野宮真貴』が一つのジャンルだからかな」とコメントを寄せている。

　また「ハードラック・ウーマン」を手掛けたHEESEYは「僕にとって初プロデュース作でした。カバーするにあたり「アメリカの幼い少女が大好きなキッスのナンバーを歌う」っていうコンセプトを掲げ、ゼロから初期衝動のままにガムシャラに始めた記憶が、今改めて作品を聴いて鮮明に蘇りました」、「スター・ストラック」を担当した本田ゆかは「星が回ってスターストラックの再発、ピカ☆YES！」と述べている。

　あわせてリデザインされたジャケットと「Baby」のMVが公開。ジャケットは当時写真家として活動していた紀里谷和明がスチールカメラを担当し、伊藤桂司がデザインを手掛けた。MVは同ジャケットを基調に制作。


◎鈴木慶一 コメント
真貴ちゃんの「miss maki nomiya sings」はもう20年ほど前になるんですね。
イタリアで録音すると聞いて、中田英寿選手や、名波選手のようにイタリア人にアッピールするぞって気持ちで曲を書きました。
しかもカプリ島、カプリと言えばゴダールの「軽蔑」ブリジット・バルドーが全裸で泳いだ海。「太陽の真下」って歌詞がぴったりでした。
「Sous le Soleil Exactement」のアンナ・カリーナも頭の海に浮かんで。
世界一赤い口紅の似合う野宮真貴ちゃん、リイシューおめでとう。

◎TOWA TEI コメント
ミックスは今聞くとちょっと硬めだし、歌うにはちょっとテンポが速すぎたのも反省点ではあるけども、当時の気分は残ってると思う。
2000年、UKガレージやエレクトロニカに少しハマってる頃で。
今思えば特定の流行りジャンルに影響されちゃうのはこの頃までだったと思うのだが、その時のマイブームを真貴ちゃんへの楽曲提供の機会に、てらいもなく出せちゃったのは「野宮真貴」が一つのジャンルだからかな。
BABYのサビメロは今でも自分にはゴキゲンで、この頃から歌い手さんの顔を浮かべつ、鼻歌でメロディから着想するという手法は今日に続いてて。
その後少しは自信も持てるようになったので、またいつか機会があれば鼻歌からつくらせて、温泉で。

◎HEESEY（THE YELLOW MONKE） コメント
『miss maki nomiya sings』の再発おめでとうございます。
KISSマニア同志として引き受けさせていただいた「ハード・ラック・ウーマン」。僕にとって初プロデュース作でした。
カバーするにあたり「アメリカの幼い少女が大好きなキッスのナンバーを歌う」っていうコンセプトを掲げ、ゼロから初期衝動のままにガムシャラに始めた記憶が、今改めて作品を聴いて鮮明に蘇りました。
レコーディングも物凄く楽しかったなぁ…新たなことにチャレンジ出来たのは、真貴さんのおかげです。
素晴らしいチャンスを与えてくれて、本当にありがとうございました。
これからもずっとずっとより多くの方々に聴いていただける作品になることを願っております。

◎本田ゆか（CIBO MATTO） コメント
星が回ってスターストラックの再発、ピカ☆YES！

◎リリース情報
アルバム『miss maki nomiya sings』
2019/3/20 RELEASE
COCP-40774　2,500円（tax out）
01.スター・ストラック
02.Baby
03.フィオレラ・ウィズ・ジ・アンブレラ
04.ギンザ・レッド・ウィ・ウィ
05.アリヴェデルチ・ア・カプリ
06.太陽の真下
07.Nicola
08.トップレス・パーティ
09.マイ・ボサノバ
10.ハードラック・ウーマン
11.地球を七回半まわれ（ボーナストラック）