2019/02/06
SKE48松村香織の卒業コンサートが、2018年2月5日、出身地である埼玉県の大宮ソニックシティで開催された。
コンサートは昼の部と夜の部に別れ、昼の部は【かおたんのSKE48リクエストアワーセットリスト25】、夜の部は【SKE48松村香織 卒業コンサート ~これで終わると思うなよ?~】というタイトルで実施。
昼の部は、その名の通り、松村香織の独断で決めたお気に入りの楽曲(AKB48グループ・乃木坂46・欅坂46を含む全1441曲)からベスト25曲をカウントダウン形式で発表するコンサート。幕開けには、出演メンバー61名が客席にいきなり登場。バレンタインデー間近ということで、『チョコの奴隷』『チョコの行方』の2曲を歌いながら、ファンにチョコレートをプレゼントするというサプライズで序盤から会場を盛り上げた。そして、「かおたんのSKE48リクエストアワーセットリスト25」栄光の1位にはAKB48の楽曲「ひこうき雲」がランクインし、昼公演の出演メンバー全員でパフォーマンス。メンバーとファンが一体となって一緒にこの楽曲恒例のタオル回しをしながら盛り上がり、昼公演が終了した。
夜の部が始まると、「コンサートを楽しむ準備はできていますか?」と、どこかで見たようなクリニックのCMが流れ、ヘリコプターの演出で登場した松村香織。今となっては松村の伝説のひとつになった予算都合の新聞紙で作られた衣装で、「マツムラブ!」を披露する今夜の主人公に、割れんばかりの“かおたん!”コールが送られ、前代未聞の演出が続くことになる卒業コンサートの幕が開いた。
6期生にとって初めての楽曲となった「夕立の前」は、松村との思い出が詰まった楽曲。6期生が加入した当初、松村は嫌われ役を買って出て、研究生の大先輩として指導に当たっていた。歌唱後には、6期生は口々に、叱られたり、指導された思い出を語っていたが、それが今につながっていると感慨深げ。竹内彩姫は、ケガをして卒業も考えた時に松村が引き止めてくれたという思い出を語り、涙を誘う場面もあった。
また、松村の激動の半生をコントで再現する企画も。SKE48加入前にキャバクラやメイド喫茶で働いていた異色の経験が、後に3期生オーディション合格や研究生時代に生きてくることが、笑いと涙で綴られていった。メイド喫茶の客と、デュエット曲「2人はデキテル」の相手役とし登場したのは、お笑い芸人、トレンディエンジェルのたかし。「かおたんに好きと言ったことは一度もない」と言いながらも、その功績をたたえていた。
本編最後は、松村が選抜を務めたシングル楽曲がラインナップし、SKE48人生の転機になったという曲「ぐぐたすの空」で締めくくられた。
アンコールの代わりとして“かおたん!”コールが響く中、挫折と逆境の連続ながらも研究生の星であり続け、その個性とひたむきさでいつしかSKE48だけでなくAKB48グループを代表するメンバーにまで駆け上がっていった松村の軌跡が映像として映し出される。その後、自身の卒業ソング「ありがとうは言いたくない」をメンバーたちが見守る中で、決して上手いとは言えないながらも気持ちを込めて切々と歌い上げる松村。その姿を見て、チームKIIの盟友・大場美奈は「かおたんがSKEからいなくなるのが想像できない。SKEのために頑張ってくれてありがとう。お疲れ様……」と涙。さすがの松村も神妙な面持ちで、感謝と別れの挨拶。
「みなさん本当にありがとうございます。みなさんがいたから、今の私があります。SKE48人生は一生の宝物です。みなさんに出会えてよかったです。みなさん、本当にあり……」
と言った瞬間、突然ステージの床が抜けて、落とし穴に落ちるサプライズが用意されていたのだった。顔やせっかくの卒業ドレスが真っ白な粉まみれになってしまった松村に、高柳が「そんなキレイに終わると思った?」と厳しくツッコみ、「これで終わると思うなよ?」というコンサートのサブタイトルは、これまで松村に散々振り回されてきたメンバーやスタッフからの隠れたメッセージだったことが明かされ、別れの涙で包まれていた会場が一瞬にして笑顔に包まれる温かい雰囲気に変わっていた。
松村は「本当にこれでこそ松村香織のコンサートだと思いました! 本当に幸せ者です!やりきって悔いはありません! ありがとうございました!」と充実した笑顔でステージを去って行った。
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