2019/01/18
今や“クイーン・オブ・ポップ”と呼ばれるスーパースターになったマドンナは、ソロ・アーティストとして大ブレイクする前、1980年代の米ニューヨークでブレックファスト・クラブというポップ・バンドのメンバーとして名声を夢見ていた。
当時の人間模様の再現ドラマと、実際のバンド・メンバーとのインタビューを融合させたドキュメンタリー・ドラマ『Madonna and the Breakfast Club』(マドンナ・アンド・ザ ・ブレックファスト・クラブ』が2019年3月12日に各種ストリーミング・サービスで公開される。
マドンナは、1979年に当時の恋人Dan Gilroy(ダン・ギルロイ)とともにブレックファスト・クラブを結成し、ドラマー、ギタリスト、キーボーディスト、ソングライターとしてバンド活動を続けていた。ところが、才能が開花した彼女は徐々に独自の音楽性を確立し、もともと野心家だったこともあり、バンドのスタンスや方向性との食い違いが鮮明になっていく。マドンナ役は新人女優のJamie Auld(ジェイミー・オールド)が熱演しており、その激似ぶりも話題だ。
バンドの実際のメンバーであるダンとエド・ギルロイ兄弟とGary Burke(ゲーリー・バーク)がインタビューに応じており、当事者としての記憶や感想が作品にリアリティーを加えている。製作はGuy Guido(ガイ・グイド)とPaul Castro Jr.(ポール・カストロ・ジュニア)が手掛けており、グイドは、「マドンナがかつて歩いたりパフォーマンスした同じ場所で撮影し、初めて曲を書いた時に使っていたギターも含め、彼女が使っていた楽器の実物を使用した。マドンナがソロ活動を開始するまでの過程を描いたドラマでジェイミーを捉える作業はシュールだった」と振り返っている。
ブレックファスト・クラブの1stシングルが、1984年にリリースされるはるか前にマドンナはバンドを去っていたが、バンドはある程度の実績を残すことになる。1987年にリリースされたセルフタイトル・デビュー・アルバムは、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で43位を記録し、彼らの最大のヒット曲「Right on Track」は同年3月にソング・チャート“Hot 100”で7位を獲得した。
◎『Madonna and the Breakfast Club』トレイラー
https://youtu.be/0qx23hrn5YQ
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