2019/01/16
驚異の “ヒューマン・ソウル・グループ”、ナチュラリー7が2019年1月15日、東京公演に先駆けビルボードライブ大阪にて5年ぶりの来日公演を行った。
2014年の来日時は、メンバーのうち1名の来日がキャンセルとなり急遽6名でのオンステージとなったが、今回はこの5年の間に新しく3名のメンバーを迎え満を持しての登場。クインシー・ジョーンズやマイケル・ブーブレをはじめ、名だたる大スターに称賛される彼らのショーを間近で体感できる貴重な機会に集った人々は年齢も性別も様々で、彼らの型にはまらない音楽性、スタイルがファン層の広さにも表れていた。
定刻を少し過ぎたころ、まず一曲目に披露されたのは「Run away」。クラシックを思わせる壮大なメロディ、コーラス隊の美しいハーモニーに、ドゥワイト・スチュアートのどっしり存在感のあるメイン旋律があまりにも心地よく感動的で、思わず涙腺が緩む。その後も客席と程よい距離感でコミュニケーションを持ちつつ、コミカルな動きを交えたパフォーマンスはまさに老若男女が楽しめるものであった。そしてやはり、彼らが単純に「類まれな歌唱技術を持ち合わせたヴォーカルグループ」にとどまらないことが、オリジナル楽曲の完成度からひしひしと感じられた。
誰もが知っている曲を人声のみで再現、という初歩的な発想は彼らにはない。リーダーのロジャー・トーマスが"the art of becoming an instrument using the human voice to create the sound."(人間の声が楽器の音を作り出すという芸術)と語る通り、彼らは一つの芸術として存在している。新加入メンバーのリッキー・コートによる泣きのギターソロにもぜひ期待してほしい。
東京公演は明日1月17日、18日の2日間。最強の“VocalPlay”をたっぷりと堪能していただきたい。
Photo:Kenju Uyama
◎公演情報
【ナチュラリー 7】
ビルボードライブ大阪
2019年1月15日(火)※終了
ビルボードライブ東京
2019年1月17日(木)~18日(金)
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