2019/01/01
オーガニックなサウンドとハイブリッドな音楽性でヒップホップのイメージを更新してきたパイオニア、アレステッド・ディベロップメントが2018年12月31日、六本木・ビルボードライブ東京にて平成最後のカウントダウン・ライブを開催した。
この日は開場後からRYUHEI THE MANがオープニングDJをつとめ、アレステッド・ディベロップメントの「Miracles」なども交えながら、華やかさ際立つプレイで大寒波の到来を忘れさせるほど、場内の熱気を高めていた。そして、開演時間の午後10時30分を迎えると、いよいよメンバーがステージに登場。割れんばかりの歓声とともに、早速スピーチが「みんな立ち上がって!」と声をあげ、ショーの幕開けを迎えた。
続く「Inner City」が始まると「ジャンプ!ジャンプ!」とメンバーの呼びかけに応え、観客たちはジャンプを続け、そのリズムがワン・ラブの高速ラップと相まって会場のボルテージは早くも最高潮に。コール&レスポンスでは「I Love Hip Hop」と大合唱となった。
最新アルバム『Craft & Optics』から披露された「Better Days」では交互にメインをとるMC2人に加え、ソロパートで圧巻の歌声を披露し続けたヴォーカルのラターシャ・ラレイと常にアグレッシブに観客を楽しませたダンサーのファリーダの女性コンビが息ピッタリのコーラスをみせるなど、各メンバーの個性を存分に披露していた。
盛り上がり続ける中で中盤では、少し息をつくようにテンポを落とした「Ease My Mind」で印象的なギターリフを聴かせつつ、いわずと知れたデビュー曲にしてセンセーションを巻き起こした「Tennessee」を披露。更に「Fishin’ 4 Religion」や彼らの代名詞の1曲である「Mr. Wendel」を畳み掛けるようにプレイし2018年を締めくくった。
そして小休憩を挟んだ後、客席にはグラスシャンパンが配られ、2018年のビルボードライブの出演アーティストを振り返る映像がスクリーンに投影。いよいよその瞬間を迎える準備が進む。そして日付の変わる直前にメンバーが再登場し、スピーチが声をあげながら会場が一体となってカウントダウン。大歓声とクラッカーの音が会場に響き渡る中、間髪を入れずに披露されたのは「Mama’s Always On Stage」。印象的なイントロと共にメンバーからは「ジャンプ!」と声がかかり、新年の幕開けを飾るにふさわしくアーティスト、観客全員が盛大に楽しむ光景が広がった。最後に披露されたのは大ヒット曲「People Everyday」。コール&レスポンスでさらに会場を一体にすると、スピーチが客席を練り歩き観客とともに新年を祝った。「2019年が素晴らしい年になるように」とスピーチが締めくくり、鳴りやまない拍手とともに平成最後のカウントダウン・ライブの幕が閉じた。
終始アレステッド・ディベロップメントが作り出すポジティブな雰囲気と、グルーヴィでパワフルなエネルギーが観客を巻き込み続け、2018年の終わりと2019年の始まりを音楽に包まれて迎えられる喜びを感じ、笑顔が溢れる最高のカウントダウン・ライブとなった。
Photo: Yuma Totsuka
◎公演情報
【アレステッド・ディベロップメント】※終了
2018月12月28日(金)ビルボードライブ大阪
2018月12月30日(日)・31日(月)ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com/
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