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2019/01/03

【2018年米音楽界を歌詞でプレイバック】「Sober」デミ・ロヴァート~業界による薬物中毒やメンタル・ヘルス支援の現状

 2018年の米チャートを賑わせたヒット曲や話題曲の中には、今年の米音楽界におけるトレンドや、社会の動きが歌詞に凝縮されているものがいくつも見られた。

 米ビルボードがこれらの楽曲を起点に、米国における2018年の音楽事情/社会情勢を振り返っている。本日は、薬物の過剰摂取で病院に搬送され、現在リハビリを行うために活動を休止しているデミ・ロヴァートの「Sober」をピックアップする。

 「Call me when it’s over cause I’m dying inside/ Wake me when the shakes are gone and the cold sweats disappear/ Call me when it’s over and myself has reappeared」(心が死にそうだから、終わったときに呼んで/震えが止まって冷や汗が引いたときに起こして/終わったとき、そして私自身がまた現れたら呼んで)

 アルコール/薬物中毒からメンタル・ヘルスまで、2018年は有名アーティストが自身の苦悩について率直かつ生々しく綴った歌詞が多くみられた年だった。ショーン・メンデスは「イン・マイ・ブラッド」で、偏見を軽減できたらと自身の不安神経症について歌っている。米ビルボードとのインタビューで彼は、「誰でも経験したことがあるのに、特に音楽ではあまり話題にならないと僕が思っていることがテーマなんだ」と語っていた。

 また、デミ・ロヴァートの「Sober」(ソーバー、断酒/薬している状態)は、彼女がオーバードースで入院する1か月前にリリースされ、助けを求めている者に支援が行き渡っていない米音楽業界の現状を浮かび上がらせる結果となった。

 9月に薬物過剰摂取で事故死したラッパーのマック・ミラーも、死去する1か月前にリリースしたアルバム『Swimming』の収録曲「2009」で、「自宅ほどのデカさの悪魔を飼ってる」とラップしていた。

◎「Sober」リリック・ビデオ
https://youtu.be/vORIohoI4m0

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