2019/01/01 18:00
2018年の米チャートを賑わせたヒット曲や話題曲の中には、今年の米音楽界におけるトレンドや、社会の動きが歌詞に凝縮されているものがいくつも見られた。
米ビルボードがこれらの楽曲を起点に、米国における2018年の音楽事情/社会情勢を振り返っている。本日は、ドレイクとの長年のビーフ再燃に拍車をかけたプシャ・Tの「The Story of Adidon」をピックアップする。
「A baby's involved, it's deeper than rap/ We talkin' character, let me keep with the facts/ You are hiding a child, let that boy come home/ Deadbeat mothafucka playin' border patrol」(赤ん坊が絡んでるんだ、ラップより深刻だ/人格の話をしてるんだ、俺は事実だけに沿うぜ/お前は子どもを隠してるんだ、その男の子を家に迎えてやれよ/無責任なマザファッカーが国境警備ごっこかよ)
2018年はニッキー・ミナージュvs.カーディ・B、エミネムvs.マシン・ガン・ケリーなど、注目のビーフ(中傷合戦)がヒップホップ界の話題を牽引したが、なかでも大きな話題を呼んだのがプシャ・Tとドレイクの争いだった。
ふたりは長年仲違いしていることで知られていたが、プシャが5月にリリースしたニュー・アルバム『DAYTONA』でドレイクをディスったことを皮切りに、ののしり合いがエスカレートしていった。ドレイクはすぐにアンサー・トラック「Duppy Freestyle」を公開し、プシャだけでなく、『DAYTONA』をプロデュースしたカニエ・ウェストまで巻き込んで盛大にディスったが、その数日後に今度はプシャが上記の「The Story of Adidon」で応戦した。
「The Story of Adidon」は、当時まだドレイクが公表していなかった隠し子の存在を暴露した上で、ドレイクが極秘で準備していたAdidasとのコラボ・キャンペーンを台無しにしたとされる。また、ドレイクが若いころに撮影していた“ブラックフェイス”の写真をアートワークに使用したことで、イメージダウンに追い打ちをかけた(顔を黒く塗り黒人に扮する行為は非常に侮辱的と受け取られる)。
結局ドレイクはこのディス・トラックへのアンサーをリリースしなかった。騒動はとりあえず収束したものの、ドレイクへのダメージは大きく、無敵と思われていた彼が珍しくやり込められたとヒップホップ界に衝撃が走った。「イン・マイ・フィーリングズ」が夏にヒットしたことでドレイクの立場はある程度回復したかにも見えたが、プシャの「お前は子どもを隠してるんだ、その男の子を家に迎えてやれよ」という歌詞の破壊力は凄まじいものがあり、マイナス・イメージの払拭には時間がかかりそうだ。
◎「The Story of Adidon」音源
https://soundcloud.com/pushat/the-story-of-adidon
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