2018/12/31
今年もクリスマス・シーズンには様々なクリスマス・ソングが街を彩ってくれた。当然のようにチャートにも影響し、Hot100にもたくさんのクリスマス・ソングが並んでいる。
今年、最もチャート上位をマークしたクリスマス・ソングは、今週11位にランクインしたback numberの「クリスマス・ソング」だ(【表1】)。2015年発表なので、すでに3年前の楽曲ではあるが、12月上旬からじわじわと順位を上げ、クリスマス週の今週が最高位となっている。すっかり定番になったといえるだろう。そして、back numberを追うようにチャートを上昇したのは、説明不要の大定番である山下達郎の「クリスマス・イブ」(【表2】)。こちらも12月に入ってから一気に伸びており、今週が最高位の15位。リリースラッシュのこの時期に、毎年のように20位以内に入ってくるとはさすがだ。
ただ、今年はこれらの2曲に関しては新しい展開があった。というのも、これら2曲が今年からストリーミングを解禁したことだ。back numberはLINE MUSIC独占で、ベスト・アルバム『アンコール』以前の全シングルとアルバムが配信され、それによって「クリスマスソング」も気軽に聴けるようになった。一方の山下達郎は頑なに配信を許可していなかったが、この曲のみ今年からダウンロードと配信を解禁。これによってチャート上でもポイントが加算されている。
クリスマス・ソングのようにコア・ファン以外にも親しまれる楽曲は、ストリーミングの影響は大きい。しかも、この時期にはプレイリストに加えられたりして、リスナーにとっては聴く機会も増えてくるからなおさらだ。こういったリバイバル・ヒットは、来年もますます加速するはず。2019年もチャートの動向は見逃せないだろう。Text:風奏陽
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