2018/12/16
12月17日付“Billboard JAPAN Hot Albums”で、ジャニーズWEST 『WESTV!』が、初週累計10万枚超を売り上げ、2位を獲得した。(集計期間2018年12月3日~2018年12月9日)
『WESTV!』はジャニーズWESTの5枚目のフルアルバムで、テレビアニメ『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』主題歌に起用された『僕ら今日も生きている』を始め、テレビアニメ『キャプテン翼』オープニングテーマ『スタートダッシュ!』、映画『プリンシパル 恋する私はヒロインですか??』オープニング主題歌『プリンシパルの君へ』など、タイアップ曲が多数収録されている。
メンバーが全員関西出身であり、グループ名にもWESTを冠していることから、近畿地方での支持が厚いであろうことは容易に推測されるが、一方では上記のように在京キー局の番組主題歌にも楽曲が多数起用されている。最も支持されている地域は近畿なのか、またそれはどの程度の差なのか、SoundScan Japan のセールスデータを使って調べてみた。なお、ここでは平均からの逸脱度合で支持されているかどうかを推定する。
グラフ(グラフ: http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/70754/2)に示す通り、2018年の全アルバムの平均と比較して明らかに近畿の比率が大きく関東が小さい。前々作『なうぇすと』、前作『WESTival』もほぼ同じ結果となり、以前も今も安定して近畿で支持されていることがわかった。
ではどの程度の違いなのか、具体的に見てみる。
近畿地方の全アルバムの平均が15%のところ『WESTV!』は19.2%で、平均よりも4.2%、近畿地方の比率が大きい。逆に関東地方では平均が41.8%のところ『WESTV!』は35.9%で平均よりも5.8%少ない。言い換えれば近畿地方ではアルバム平均の1.3倍の比率、関東地方ではアルバム平均の0.86倍の比率ということになる。
同様の観点で2番目に支持されていたのは四国地方だった。全アルバムの平均が2%のところ『WESTV!』は2.5%で、平均よりも0.5%、四国地方の比率が大きい。これはアルバム平均の1.23倍の比率だ。
現在のところ近畿、四国地方の比率が高いと言えるが、売れっ子になるに従い平均に近づいていくのか、現在の特色を保ったまま規模を拡大していくのか、今後の活躍に注目したい。
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