2018/11/29
新国立劇場が、11月23日から人気演目である公演【カルメン】が開幕、世界を魅了する妖艶なメゾソプラノ、コスタ=ジャクソンがタイトルロールを務め、多くの観客が詰めかけている。
何よりも自由を愛し、恋に生きるジプシー女カルメンと、生真面目で一途、カルメンに恋したことで人生が一変してしまうドン・ホセの、愛と死の物語『カルメン』は、ビゼーの代表作ともいえる。スペインのあふれる前奏曲はもちろん、「ハバネラ」をはじめ、「闘牛士の歌」など、誰もが聞いたことのある名曲が次々と続く。兵隊たちをはやしたてる子供たちの歌声や、合唱の迫力ある旋律や、ケンカの場面などの鬼気迫る演技も印象的だ。
今回のタイトルロールは、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座などで活躍するメゾ・ソプラノ、ジンジャー・コスタ=ジャクソン。1幕のたばこ工場から出てきてドン・ホセを籠絡する場面では、見ている誰もが魅了されてしまうだろうというセクシーさを醸し出す一方、2幕にホセを前に一人で歌い踊る場面では、はにかみながら素晴らしい“パリージョ”での演奏も披露しながら歌ってくれる。もちろん、その後の嵐のような怒りへの一転も見所だ。
ドン・ホセにはボリショイ劇場のスター、オレグ・ドルゴフが登場。エスカミーリョにはアメリカのティモシー・レナーが、闘牛士というスターそのものを体現してくれる。ミカエラには砂川涼子、スニガは伊藤貴之、モラレスには吉川健一、フラスキータは日比野
幸、メルセデスは中島郁子と、日本人キャストも大活躍の舞台となっている。
新国立劇場『カルメン』公演は、12月4日まで。
◎公演情報
新国立劇場 オペラ【カルメン】
2018年11月23日(金)~12月4日(火) 全6公演
新国立劇場オペラパレス
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