2018年11月26日付（集計期間：2018年11月12日～11月18日）の総合アルバム・チャート“HOT ALBUMS”では、男性声優キャラによるラップバトルプロジェクト“ヒプノシスマイク”シリーズ最新作『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』が総合首位を獲得した。

　山嵐が作曲・編曲を手掛けた先行シングル「DEATH RESPECT」を含む全5曲を収録した本作は、初週72,984枚を売り上げてフィジカル・セールス1位、8,032DLを売り上げてデジタル・セールス1位と、両セールス指標で2冠を達成したほか、ルックアップでは、長らくこの指標で強さを誇っていた米津玄師『BOOTLEG』、安室奈美恵『Finally』などを抑えて2位をマーク。本作は“Battle CD”と題されたシリーズの3作目で、1作目と2作目はどちらも初週2位が最高位だったので、今回が初の“HOT ALBUMS”総合首位獲得となる。

　なお、前作『Fling Posse VS 麻天狼』は前週54位から当週30位、前々作『Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW』は前週59位から当週37位にそれぞれジャンプアップしていることから、既存のコアファンを中心とした作品単位の人気に留まらず、プロジェクト全体の訴求が進み、そのファン層を着実に拡げていることが窺える。

　1991年に亡くなったクイーンのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーの生き様を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が11月9日に日本公開となり、動員ランキングで2週連続の首位を獲得、興行収入は3億8,900万円を突破したことを興行通信社が報じているが、映画の人気はサウンドトラックのチャート・アクションからも読み取れる。10月19日に全世界同時発売された『ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)』は、前週6位を記録して初のトップ10入りとなったが、当週は12,055枚を売り上げてフィジカル・セールス8位、5,778DLを売り上げてデジタル・セールス2位、ルックアップ15位となり、総合順位は2位となってトップ3入りを果たしている。当週は映画の動員と興収も前週を上回っており、この右肩上がりの話題性がサントラのセールスの前週超えに繋がったといえるだろう。

　また、クイーンは当週、サントラを含めて計6作品を100位内に送り込んでおり、こちらも前週の3作品を上回る数字となっている。

　総合3位には、動画投稿サイトにアップしたミュージック・ビデオが人気を博したずっと真夜中でいいのに。のデビュー・アルバム『正しい偽りからの起床』が初登場。続く超特急『GOLDEN EPOCH』とは僅差の成績でトップ3入りとなった。超特急『GOLDEN EPOCH』は、初週24,411枚を売り上げてフィジカル・セールス2位をマークしたものの、デジタル・セールスとルックアップが振るわず、惜しくも総合4位に。

　そのほか、当週の初登場作品としては、西川貴教が総合プロデュースするプロジェクト“B-PROJECT”の最新ドラマCD『KING of CASTE ～Sneaking Shadow～』、ハロー！プロジェクト所属のつばきファクトリーによる1stアルバム『first bloom』、絢香の約3年半ぶり、自身通算5枚目のオリジナル・アルバムとなる『30 y/o』がトップ10入りとなった。

◎【HOT ALBUMS】トップ20
1位『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼
2位『ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)』クイーン
3位『正しい偽りからの起床』ずっと真夜中でいいのに。
4位『GOLDEN EPOCH』超特急
5位『ミュージカル『刀剣乱舞』～結びの響、始まりの音～』刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀
6位『KING of CASTE ～Sneaking Shadow～』B-PROJECT
7位『first bloom』つばきファクトリー
8位『30 y/o』絢香
9位『クイーン・ジュエルズ』クイーン
10位『BOOTLEG』米津玄師
11位『A3! VIVID AUTUMN EP』(ゲーム・ミュージック)
12位『重力と呼吸』Mr.Children
13位『A3! VIVID WINTER EP』(ゲーム・ミュージック)
14位『Sunny Spot』石原夏織
15位『グレイテスト・ヒッツ』クイーン
16位『グレイテスト・ショーマン:リイマジンド』(オムニバス)
17位『アンコール』back number
18位『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』ザ・ビートルズ
19位『hadaka e.p.』My Hair is Bad
20位『ラブとポップ ～好きだった人を思い出す歌がある～ mixed by DJ和』DJ和