2018/11/04 14:00
11月5日付“Billboard JAPAN Hot 100”(集計期間2018年10月22日~2018年10月28日)で、嵐の『君のうた』が初週累計382,812枚を売り上げ、1位を獲得した。
『君のうた』は前作『夏疾風』から3ヶ月ぶりに発売された嵐の56枚目のシングルで、相葉雅紀が主演するテレビドラマ『僕とシッポと神楽坂』の主題歌。通常盤にはカップリング曲が3曲収録されるが、そのうちの1曲『Sky Again』は嵐の5人が出演するJALのテレビCM JAL「Fly for it!」キャンペーンソングだ。前作『夏疾風』も高校野球の応援ソング、「熱闘甲子園」のテーマソングに起用されていたが、この2作を比較して各地域でのセールス動向に変化があったか、SoundScan Japanのセールスデータで調べてみた。
『君のうた』、『夏疾風』のどちらも発売週の数値で比較した結果、図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/69454/2)に示す通り、全くといっていいほど変わっていなかった。参考のため、2018年度のシングルの地域ごとの比率をグラフの下から二番目に示すが、関東の比率が低いこと以外は目立った特徴がないことがわかる。これは発売初週にCDを購入するファンが全国に存在し、地域の偏りがないこと、流動的ではない固定ファンであることがうかがえる。ドラマにバラエティー番組にCMと、テレビで姿を見かけない日はない活躍ぶりを考えると当然といえる結果だろう。
東京、大阪、名古屋などイベント等が多く開催される地域のシングルの販売比率は、人口など他の指標で見る場合よりも高くなりがちで、特にイベントが数多く開催される東京(関東)の場合、その傾向は顕著だ。そのため、そのような影響を受けることなく全国で偏りなく売れると関東以外の比率が上がり、相対的に関東の比率が下がる。グラフ一番下の人口の比率と比べるとかなり似た構成になっていることがわかる。
ところで、過去のシングルが売れ続けるのも彼らの特徴だ。約1年前の2017年11月に発売された『Doors-勇気の軌跡-』が今も週に100枚以上のセールスを続けているし、新譜が発売されたときに過去作のセールスが上昇するといった、アルバムで見られるような現象も起きている。楽曲の良さや露出の多さ、メンバーの魅力など要因はいろいろ考えられるが、新たなファンを獲得し続けていることがデータからも裏付けされる結果となった。今後も嵐の活躍に期待したい。
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