2018/10/21
山内マリコの処女小説が原作で10月19日より公開された映画『ここは退屈迎えに来て』。本作は、2004年の高校時代から2013年の現在まで、みんなの憧れの的だった<椎名くん>を柱にキャラクターを交差させながら描く、痛く切ない群像劇となっている。そんな本作で大きな役割を担っている音楽に注目してみよう。
本作で主題歌&初の劇伴を担当するのは、フジファブリック。彼らが2007年にリリースした「若者のすべて」が、この脚本に非常に合うという意見がスタッフ内で上がったことから、今回のオファーが実現した。監督から「物語や作品に寄り添わないでほしい」と伝えられた彼らは、エンディング曲「Water Lily Flower」のほか、「コールスローブルース」、「YOU&I」、「Short Vacation feat.DJ Y」、「純情商店街」などのボーカル曲と、3曲のインスト曲を書き下ろした。楽曲制作のため、実際に撮影現場に入ったことにより、「Water Lily Flower」では、<輝きを待っていたんだよ ただそれに見とれたかった 何ならフェイクでも手にした 何かを置き去りにした>といった切ないメロディにマッチする、胸に響く歌詞も完成した。
主演を務めた橋本も「映画を見た後に聞くと、なにかを肯定されたような気持ちになります!」と絶賛の声を贈っている。さらに、フジファブリックの初期の名曲かつ、ファンの間でも人気の高い「茜色の夕日」も、劇中でドラマティックに使用されており、どのような形で登場するのか注目したい。
それ以外にもサンボマスターの代表曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」やモダンでスタイリッシュなサウンドで話題のロックバンド・DATSの描き下ろし楽曲「Heart」、今年5月にメジャーデビューを果たしたバンド・LUCKY TAPESの「Peace and Magic」など、青春という誰にとってもかけがえのない時間を、よりしみじみと思い出させてくれる楽曲で彩られている。
上記の楽曲も収録されているオリジナル・コンピレーション・アルバムを鑑賞前に聞くも良し、鑑賞後に聞くも良し、さらに本作を何倍も楽しめること間違いなしの心揺さぶられる楽曲群にも注目して、是非劇場で堪能していただきたい。
◎公開情報
『ここは退屈迎えに来て』
2018年10月19日(金)より全国ロードショー
監督:廣木隆一
脚本:櫻井 智也
出演:橋本愛、門脇麦、成田凌、渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、亀田侑樹、瀧内公美、片山友希、木崎絹子、マキタスポーツ、村上淳
原作:山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」幻冬舎文庫
制作プロダクション:ダブ
(C)2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会
配給:KADOKAWA
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