2012/08/27
ジョン・レノンを殺害したマーク・デイヴィッド・チャップマンの仮釈放申請に対し、ニューヨークの州矯正局は却下する判定を下した。57歳になるチャップマンは仮釈放委員会に7度目となる申請をしたが、矯正局の3人の審議官による審問が水曜(8月22日)に行なわれ、その翌日に判決が申し渡された。
チャップマンは1980年の12月8日、当時40歳だった元ビートルズのジョン・レノンをニューヨークのレノンの自宅であるダコタ・ハウス前で撃ち、第2級殺人罪で20年から終身刑の不定期刑を下されている。審議官のサリー・トンプソンは、ジョセフ・クラングルとマーク・コッポラの両審議官と共に「刑務所で品行方正であったことを考慮しても、法の尊厳や極悪で冷酷な暴力が引き起こした悲惨な結果を補うことにはならない」と却下理由を書き下ろしている。
今回に先立つ審問にて、初めはジョニー・カーソンかエリザベス・テイラーを狙っていたことを明かしているチャップマン。レノンを選んだ理由は、セントラル・パークに接するアパートに住んでいたので近づきやすかったとした。また、1992年の取材時には、リムジンから降りてきたレノンを見た時、“撃て、撃て”という声がして、撃てば自分がレノンに替わって名声が得られると思ったと話している。
オノ・ヨーコは以前、「夫殺害者は鉄格子の中に居るべきで、もし仮釈放されたら、私や家族が危険な目に遭う可能性があるし、彼自身、危険な目に遭うかもしれない」と語っている。なお、チャップマンは2年後に再度仮釈放の申請ができるという。
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