2018/09/03
2018年9月1日、レディオヘッドのトム・ヨークが【ヴェネツィア国際映画祭】の記者会見で、ルカ・グァダニーノ監督の『サスペリア』リメイク版の音楽の制作過程について語った。
1977年に制作されたダリオ・アルジェント監督によるカルト・ホラー映画『サスペリア』のサウンドトラックは、監督とイタリアのエレクトロ・プログレ・ロック・バンドのゴブリンが手がけていたが、トム・ヨークは、「あれは当時のものであり、自分が参考にできる要素は全くなかった」と語っている。
そして、「(参考にする)意味はなかったものの、自分が面白いなと思った唯一の点は、彼らがモチーフを何度も何度も何度も繰り返していたことだ。頭のどこかで、“お願いだ、もうこれを聴きたくない”って思うような。あれは素晴らしかった。催眠効果を得られる繰り返し方が音楽にはある。それはまるで呪文を作るようなものだとずっと考えていた」とサウンドトラックを作る過程を振り返っている。
「つまりスタジオで作業している間、僕は呪文を作っていたんだ」と彼は続け、「すごく馬鹿みたいに聞こえるのは分かっているけれど、そう考えていた。今まで感じたことがないような一種の自由さがあった。歌のアレンジというフォーマットではなく、ただ探検しているかのような作業だった」と述べている。
ダコタ・ジョンソンやティルダ・スウィントンが主演の『サスペリア』リメイク版は【ヴェネツィア国際映画祭】で初公開された。全米公開は11月2日、日本での公開は2019年1月予定となっている。
◎記者会見映像
https://youtu.be/NbNCq9GtWZw
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