2018/08/13
【RISING SUN ROCK FESTIVAL】で8月11日に、RED STAR CAFEにて開催された【よよかの部屋】。
「早熟」という言葉がこれほどふさわしい人はそういないだろう。弱冠8歳、小学2年生のドラマー・よよかが率いる家族バンド、かねあいよよかのステージがあまりにも異次元過ぎた。
ステージに登場し、自身の身体より一回りも二回りも大きなドラムセットのもとへ向かい、椅子に腰掛けるやいなや「よよかの部屋へようこそ~」とあどけない声で、まずは集まった観客に挨拶したよよか。「自己紹介がわりにドラムソロを披露します」と言ったのち繰り出されたのは、その小さな身体からは想像もできないほどパワフルでヘヴィなドラムさばき。さきほどまで彼女に対し「可愛い~」と言葉を投げかけていた観客たちも、完全に度肝を抜かれ言葉を失っていた。そして「これからよよかのお友達を紹介します!」と母・りえ(ヴォーカル・ギター)の紹介のもと登場したのは……KenKen! 想定外過ぎるゲストに一気に沸き立つ観客。その衝撃に拍車をかけるように続いて登場したのは、なんと奥田民生。その豪華過ぎる「お友達」とともに披露したのは、よよか自身が作詞作曲したという「ハッピー」。天才的なドラムスキルに加えて作詞作曲もできるというのだから、良い意味で本当に末恐ろしい。途中、民生が間違って笑ってしまうシーンもあったが、よよかを筆頭に全員が心底楽しそうに演奏する光景は、観ているこちら側も何とも言えない多幸感に包まれた。しかし何だこのセッション。ほのぼのして、楽しくて仕方がない。
その後、家族がステージを去ったところでまたもや「お友達」の登場。次は一体誰が?と待ち構える観客の前に現れたのはCROSS ROADSの聡一郎、そしてChar! とんでもないメンツが集結し披露されたのは、レッド・ツェッペリンの「Good Times Bad Times」。濃密過ぎるパフォーマンスに、思わずこの光景は夢か現か幻か?と疑いかけたが、これは8歳の女の子が音楽を通じて大人も子どももひとつにした紛れもない現実なのだ。弱冠8歳の彼女から溢れる底知れぬパワー、そしてキラキラした目で楽しそうに演奏する姿は終始グッときたし、これから彼女がどんな感動を与えてくれるのだろうかと楽しみになった。だがその一方で、どうかこの先も彼女にとって音楽がただひたすらに「楽しいもの」であってほしいと、思わず強く願う自分がいた。一瞬にして一生忘れられないステージや、こんなにも熱いサプライズが観られるのはライジングならではだ。
【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO】は1990年からスタートし、今年で20回目。全ての入場券がソールドアウトとなり、計74,000人が入場した。なお、【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO】は2019年8月16日、17日に開催される。
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