2018/08/12
8月13日付 Billboard JAPAN Hot100(集計期間:7月30日~8月5日)でDA PUMP 『U.S.A.』が4位を獲得した。同日付Download Songs、Streaming Songsでは1位獲得、動画再生回数では9週連続の1位など、デジタルでの躍進はもちろんなのだが、実はフィジカルセールスも伸びている。具体的な動向をSoundScan Japan のマーケティングデータを使って調査してみた。
近年の一般的なシングルセールスは、発売直後にピークがあって、イベント時に上昇はするが時間の経過とともに下降、という経過を辿ることが多い。『U.S.A.』の場合も、グラフ1(グラフ1: http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/66502/2)に示す通り発売週の売上が1.1万枚と一番大きいこと、イベント時に上昇(名古屋:前週比約1600枚増加、大阪:前週比約3000枚増加)していることは変わりない。だがリリースイベントが一段落して一旦落ち着いたCD売上が7月中旬からまた上昇に転じ、集計期間7月9日~15日の週に2685枚だったのが翌週には3542枚、その翌週は4402枚、さらにその翌週は5764枚と、3週連続で毎週1000枚程度増加している。
7月の中旬といえば、テレビで音楽特番が増える時期だ。今年も色々なテレビ局で放送があり、DA PUMPも出演している。テレビでの露出で注目度が上がり、売上につながっていることは想像に難くない。
ここで興味深いのは動画再生との関係だ。グラフにCD発売日以降のCD売上と動画再生ポイントの推移を示す通り、どちらも同じような動きをしていることがよくわかる。このことから、動画を見た人の何割かはCDを購入していることが推測される。テレビや無料動画が購買行動の入口になること、購入されるのがダウンロードなどのデジタル商品だけに限らないことを改めて示す結果となった。この勢いがどこまで続いていくのか、今後の動向に注目したい。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像