2018/07/23
2017年7月20日に死去したリンキン・パークの故チェスター・ベニントンの妻タリンダが、1年経った現在の心境や子どもたちの様子を米ロサンゼルスのTV局FOX 11に語った。
彼女は、「この過ちが子どもたちをダメにしてしまわないようにするのが自分の使命だった」とこの1年を振り返り、7歳の双子を含む子どもたちには父親について話すよう促していると明かした。子どもたちは自宅にある父のマイクを通して彼に話しかけているのだそうだ。
インタビューに同席した12歳の息子タイラー君は、「自分の1日がどうだったかを報告して、夢に出てきてほしいってお願いするんだ。最近犬が亡くなったから連れてきてほしいって頼んだりもしてる」と語っている。タリンダは、「(父親を)近くに感じたい時は(マイクに)話してもいいことになっている」と説明している。
彼女はチェスターが亡くなった日のことが“脳裏に焼き付いている”と語り、彼の死後に公の場でリンキン・パークの曲を聴くのが特に辛かったと明かしている。だが彼女は夫を自殺で亡くした悲しみや様々な複雑な思いを原動力に、同じ苦しみを抱えている人々を支援する<320 Changes Direction>というイニシアチブを発足した。チェスターの誕生日、3月20日から名付けられたこのイニシアチブは、元米ファースト・レディのミシェル・オバマや英国のハリー王子なども参加しているCampaign to Change Directionと協力し、メンタル・ヘルス、うつ病、依存症に関する一般的な考えと患者本人の感じ方を変える活動をしている。
この1年、タリンダは積極的にパネル・ディスカッションに登壇したりインタビューを受けてきたが、最も重点を置いたのは父親が何故亡くなったのかを子どもたちに明確にすることだった。彼女はまだ小さい二人の娘たちに、「お父さんは脳の病気だったから亡くなったのよ」と伝えているそうだ。
タリンダの活動は息子のタイラー君にも刺激を与え、彼も積極的に周りの人に、「調子が悪い時は誰かに言おう。気持ちを隠さないで表現しよう」と伝えているのだそうだ。「信頼できる人を見つけることが大事だ」と彼は話している。
◎インタビュー映像
https://goo.gl/TWH8oA
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