2018/07/17
テレビ朝日系の音楽番組『musicるTV』が主催するライブイベント【musicるFES 2018 - Summer Edition -】が、2018年7月15日にZepp Tokyoで行われた。
◆新しい学校のリーダーズ(オープニングアクト)
会場が暗転し、突如として流れ出したチャイムの音。オープニングアクトが最大の武器だと言っている、ダンスパフォーマンスユニットの新しい学校のリーダーズは、「私たちの全力を、みなさまの目に焼き付けさせていただきます」と放ち、一曲目「最終人類」でライブスタート。メンバー自らが考えているという独創的な振り付けを全力で披露した。曲終わり、突如SUZUKAにピンスポットが当てられ、彼女のアカペラが始まる。そして、二曲目「毒花」へ。最後は「以上、新しい学校のリーダーズでした!」と、下校のチャイムが鳴るなか「【musicるFES】は終わりではなく、始まりです!」と叫びつつ、閉店ガラガラの動きを醸し出し、逃げるように去っていった。
◆Gacharic Spin
オープニングVTRが流れ、『musicるTV』MCのヒャダインによるオープニングのあと、トップバッターは、今回のフェスで唯一のバンドセットとなる、全力エンターテイメント・ガールズバンドのGacharic Spin。F チョッパー KOGA(b)の鋭いスラップから始まったのは、一曲目「赤裸ライアー」。勢いそのまま「ハンティングサマー」では、プレイヤーそれぞれの見事なソロが披露された。さらに、曲終わりにはライブ恒例、1号 まい(Performer)によるけん玉パフォーマンス。「JUICY BEATS」では、暗闇の中、メンバーの指先が七色に輝きながらのパフォーマンスを披露した。続いて「Redline」では、はな(dr,vo)のドラムセットがLEDにより赤く染まり、「ダンガンビート」では、タオルを振り回し会場が一体となった。ラストは、5分間耐久曲「WINNER」。会場とともに曲中ただひたすらもも上げをするという、疾走感と達成感を具現化したかのようなダイナミックな曲でパフォーマンスを締めくくった。
◆ちゃんみな
19歳のトリリンガルラッパーでありシンガーのちゃんみな。ステージ中央に掲げられた2つの大きな旗、3つの椅子、1人のDJと8人のダンサー。それらが妖艶な照明に照らされると、大きな心臓の鼓動音が流れ出し、旗の後ろからちゃんみなが登場。一曲目「MY NAME」で自身の世界観を完璧に作り上げると、放送禁止用語「FXXK YOU」をこれでもかと放ちまくる攻めた楽曲「FXXKER」を続けて披露。「私は、デンジャーです」と言い放った彼女が次に披露したのは、代表曲「CHOCOLATE」。さっきとはうって変わって、少し切ないメロディラインと歌詞が印象的な楽曲の世界観を、見事に表現。続いては、親友に恋をしてしまった楽曲「BEST BOY FRIEND」。さらに、「私たちは、今からアイドルです!」と、ひらひらのスカートに衣装チェンジし披露したのは、ガーリーな楽曲「LIGHT IT UP」。言語だけでなく、幅広い楽曲への表現力も彼女の武器。「自由に楽しんでください!」と、アイドルファンが多い今回の会場に気遣いをしつつ、最後は、激しいダンスとともに、「LAST NIGHT」「LADY」を続けて披露。会場のハートを一気につかんだ。
◆EMPiRE
続いては、BiSHも所属するWACKとavexの共同プロジェクトにより始動した新星グループ、EMPiRE。「みなさん! 初めまして! わたしたちは、EMPiREです! よろしくお願いします!」そんな初々しい挨拶を済ますと、流れ出す神秘的なエレクトロサウンド。一曲目「Black to the dreamlight」から彼女たちのステージが始まった。続けて披露したのは「EMPiRE is COMiNG」「FOR EXAMPLE??」。そして、「オシリペンペン」の歌詞がインパクト大の「Buttocks beat! beat!」。アップテンポなビートに会場のテンションも急上昇。サビでは、みんなが拳を高く掲げ、今しかない“ライブ”を作り上げていく。続けても、アップテンポな楽曲「MAD LOVE」を披露し、ラストは「アカルイミライ」。会場からはコールや手拍子が飛び交い、一体感のあるステージで幕を閉じた。
◆BiSH
トリを務めたのは、“楽器を持たないパンクバンド”として、今、最も世間を賑わせているBiSH。突如流れ出したパンクなサウンドとともに飛び出してきたメンバーたち。ハシヤスメ・アツコのシャウトから始まったのは、一曲目の「GiANT KiLLERS」。曲中では、シンガロングが起こり、登場数秒で、会場は一気に彼女たちのペースに。そのまま続けて、「SMACK baby SMACK」へ。次のクリーンなロックチューン「HiDE the BLUE」まで、ノンストップでいくと、ここで一旦MC。「最後までよろしくお願いします!」と放ち、続いて披露したのは「Life is beautiful」。BiSH初のラブバラードであるこの楽曲のテーマは“人生”。まるで、一つの劇が繰り広げられているかのような振り付けが、曲のメッセージをより強く会場に届けていく。そして、彼女たち代表曲の一つである「プロミスザスター」へ。メンバーへのコールがより一層大きく響く中、サビでは、振り付けをコピーしたファンがメンバーとともに踊りあげる。“一体感”を超えた、メンバーと会場が“融合”した瞬間だった。
勢いはそのまま、「Hey gate」、そして、事前告知なしのゲリラリリースで話題となった「NON TiE-UP」へ。SF映画のクライマックスかのような絶望感と壮大なスケール感を感じるサウンド。ラストは「BiSH-星が瞬く夜に-」。モモコグミカンパニーから放たれた「おまえら、最後まで楽しもうぜー!」の声に、会場はさらにヒートアップ。最後の最後に、Zepp Tokyoが揺れるほどのハードなヘドバンがかまされた。
◆トークコーナー
なお、転換中には、番組MCのヒャダインと出演者が順番に登場し、トークコーナーを実施。EMPiREとはDA PUMPの「U.S.A.」を踊り、ちゃんみなとは、ももいろクローバーZの「行くぜっ!怪盗少女」で即興生演奏コラボを果たすなど、転換中も番組イベントならではの演出で会場を盛り上げた。このイベントの模様は、テレビ朝日系『musicるTV』にて放送が決定。詳細は、改めて紹介される。
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