2018/07/11
かつてザ・ビートルズのジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンのミューズとして「サムシング」や「ワンダフル・トゥナイト」といった不朽のラブソングにインスピレーションを与えたパティ・ボイド。そんな彼女の回顧録『Wonderful Tonight』(原題)を読み、感銘を受けたテイラー・スウィフトが、2018年7月10日に公開されたハーパーズ バザー誌の最新号でパティをインタビューしている。
テイラーはソングライターとして、曲作りの“向こう側”にいる存在だったパティに対し、ミューズと呼ばれることについてどう感じているのか尋ねている。パティは、「偉大な画家や詩人や写真家の多くに一人か二人のミューズがいたことを考えると、そのコンセプトは理解できる」と答え、「アーティストは、言葉とは全く関係ない要素、本質の純粋性だけをミューズから吸収する」と語っている。
ソングライターとしての立場からテイラーは、「すごく創造性がかき立てられる人がいるけれど、それがどうしてなのか分からない。多くの時間を一緒に過ごしているのに、その人について曲を書こうと全く思わない人もいる」と明かした上で、パティが二人の伝説的ミュージシャンに多大な影響を与えたことが興味深く、「衝撃的。滅多にないことだから」と語っている。
また、自身のソングライティングについてテイラーは、「雲のようにアイデアが降りてきて、目の前に着地するような瞬間が確かにあって、手を伸ばしてそれを掴む。曲作りの大部分は学んだことだったり、組み立て方だったり、スキルを伸ばすこと、そして曲の作り方を知ることだったりする。でも不思議な、魔法のような瞬間、完成されたアイデアがポンと頭に浮かぶ説明できない瞬間もある」と説明しており、「そしてそれが自分の仕事の一番純粋な部分。他のどの段階でも面倒なことになる場合があるけれど、曲作りだけはいまだに12歳の頃に自分の部屋で曲を書いていた時と同じような率直なプロセスなの」と明かしている。
クラプトンの名曲「ワンダフル・トゥナイト」が、二人で出かける前にパティが支度に手間取っていた時に生まれた曲だと知ったテイラーは、「自分には信じ難いことだ」と感心するが、パティは、「でもあなたにだってそういうことはあるでしょう?何かの瞬間にインスパイアされることが。彼氏の振り向き方とか、話し方とか、ちょっとした笑顔とか。“何を考えているのかな”って思うことが刺激になるでしょう?そういう時にすぐ書き留めておけたりしない?」と逆に尋ねている。
インタビューの最後にテイラーは、28歳の自分に何かアドバイスはないかとパティに聞くと、「変わらないものはないってことを忘れちゃダメ。常に変化しているのよ」と彼女は答え、「世界全体が変化し続けるし、自分たちだって変化し続けるし、人生におけるあれこれも変化し続ける。変わらないものはない。嬉しくても悲しくても、それが永遠に続くことはない。それを忘れないようにするのが大事」と助言している。
◎テイラー・スウィフトによる投稿
https://www.instagram.com/p/BlDPJj-nyiQ
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