2018/07/03
現地時間2018年6月23日~24日にかけて、米カリフォルニア・パサディナのブルックサイド・アット・ザ・ローズ・ボールにて【Arroyo Seco Weekend】が開催された。
今年で開催2年目となる同フェスには、ニール・ヤング、ロバート・プラント、ジャック・ホワイト、キングス・オブ・ザ・レオンなどが出演した。ここでは、6月22日に最新アルバム『Heaven and Earth』をリリースし、8月には【SUMMER SONIC】に加え、東京と大阪での単独公演のために来日を果たすカマシ・ワシントンのライブ・レポートをお届けする。
カマシが大好きなゲーム『ストリートファイター』のために書いた「Street Fighter Mas」からスタート。4月の【コーチェラ】の時は豪華なオーケストラやクワイアがいたが、今回はカマシ以外にトロンボーン、キーボード、ベース、ツインドラム、コーラスという編成。それぞれの楽器パートの音バランスが最初はイマイチだったが、徐々に調整されバランスが良くなった頃にさっそくブランドン・コールマンがキーボードソロを繰り広げ、ツインドラムの複雑なリズムに痺れてしまう。
2曲目の『The Epic』収録「The Rhythm Change」からリッキー・ワシントンが参加。リッキーのソロの見せ場もあり、冒頭2曲で演奏が20分に。オーケストラやクワイアがいない分、個々のソロの自由度が高く、伸びやかに演奏しているのがわかる。また、曲の中盤から終盤にかけての演奏速度が速まり力強さが次第に増すクライマックスへの運び方が非常に心地よい。
カマシが「異なる人々が一緒になった際にもたらす団結というのは美しく、多様性は我慢して受け入れるものではなく祝福されるべきものなのだ」と最近のアメリカ国内で移民が問題になっていることに触れた後、昨年リリースしたEP『Harmony of Difference』から「Truth」を演奏 。カマシがサックスのソロを演奏中に心地よい風が吹き、ソロから他のパート全体が合わさる時の高揚感に鳥肌が立った。「Will You Think」では、演奏前にカマシが「何についての曲かは説明しないけど、感じて考えて欲しい」と言っていたのが印象的であった。
残り時間が5分というところで「Fists of Fury」のシンプルなバージョンを演奏。カマシの音楽はポジティブなエネルギーに満ちているが、この日の政治的な発言に多くのオーディエンスがストレスから少しは解放されたかもしれないし、勇気付けられたと思う。せめてこの日は音楽を楽しむことに集中できるきっかけになったのではないだろうか。
Photo: Arroyo Seco Weekend
◎公演情報
【Arroyo Seco Weekend】
2018年6月23日(土)~24日(日)
米カリフォルニア・パサディナ
ブルックサイド・アット・ザ・ローズ・ボール
INFO: https://www.arroyosecoweekend.com
◎公演情報
2018年8月19日(日) 東京・ビルボードライブ東京
1st 開場15:30 開演16:30 / 2nd 開場18:30 開演19:30
2018年8月20日(月) 東京・ビルボードライブ東京
1st 開場17:30 開演19:00 / 2nd 開場20:45 開演21:30
INFO:http://www.billboard-live.com
2018年8月21日(火) 大阪・BIGCAT
OPEN 18:30 / START 19:30
INFO:http://creativeman.co.jp
【SUMMER SONIC 2018】
2018年8月18日(土)~19日(日)
千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(東京会場)
※カマシ・ワシントンの出演は18日(土)のみ
INFO:http://www.summersonic.com/
◎リリース情報
『Heaven and Earth』
2018/6/22 RELEASE
<2CD 輸入盤>
YT176CD 2,000円(plus tax)
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