2018/06/21
岩代太郎が企画、音楽を担当する【奏劇『ライフ・コンチェルト』ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウン】が、8月29日~9月3日に紀伊國屋ホールにて行われることが決定した。
『あゝ、荒野』などの映画音楽の作曲家として日本を代表する岩代太郎は、国内のみならず世界で活躍し、映画『レッド・クリフ』や『THE CROSSING』等で、ジョン・ウー監督の絶大な信頼を得ている。そんな彼がこれまでの活動と一線を画し、新たなフィールドでクリエーションを行ないたいという想いのもとに、全編音楽を書き下ろし、今回の作品を上演することとなった。
奏劇とは、言葉では伝えきれないことを、音楽の力によって表現し、台本に音楽スコアを融合させて製作、演劇劇場とクラシックホールの両方で、作品の上演を目指そうというもの。ストラヴィンスキーやラミューズが『兵士の物語』を作ったように、またR.シュトラウスとテニスンが『イノック・アーデン』を作ったように歌劇ではなく、あくまで物語をベースにし、音楽と言葉で全体を構成していく。
“まずは序曲で始めたい。”と岩代は言う。つまり全体のテーマを凝縮した音楽で全編をいったん冒頭で披露し、その後は、音楽と言葉が、進行を担う。その為、岩代は作曲はもちろんのこと、台本製作も共同で行なう。また、キャスティングについては、岩代がこの物語の主役であり、原作のモデルでもある元村役には、どうしても國村隼に演じてもらいたいと願い、白羽の矢を立てた。国際的映画俳優でもある國村の持つ演技力と底知れぬ人間力に、岩代が求める奏劇像を托したと言って良いだろう。
演劇部分を担う共演者にも映画・ドラマや舞台の第一線で活躍中の高田翔(ジャニーズJr.)、黒川智花、大森博史、長谷川京子といった錚々たるメンバーが揃った。また、岩代が信頼してやまない東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーによるカルテット(弦楽四重奏団)が生演奏で共演。オペラの形に演劇を取り入れる、R.ワーグナーが思い描いた“楽劇”に続く、その先のカタチ“奏劇”という、新たなを創ろうとしている。
◎岩代太郎 コメント(企画・原作・音楽)
多くのサウンドトラックを手掛けながら、時には台詞よりも雄弁に語る音楽の有様を知り、新しい音楽の可能性を探求したいとの衝動を抱きました。台詞のように奏でられる旋律、旋律のように語られる台詞。かつて“オペラ”の新しい可能性を探求した先に“楽劇”があったように、“演奏”と“演劇”の挟間で新しい可能性を探求したい。その想いから生まれた新しい舞台芸術のカタチを私は“奏劇(そうげき)”と名付けました。どうぞ新しいクリエーションの息吹をご覧下さい。
◎公演概要
【奏劇『ライフ・コンチェルト』
ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウン】
2018年8月29日(水)~9月3日(月) 全8公演
紀伊國屋ホール
料金:8,400円(全席指定・税込)
他、詳細は公式サイトにて発表
http://sougeki.com/
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