2018/04/09 16:45
奇しくも同日、2018年4月6日にリリースされたドレイクの新曲「ナイス・フォー・ホワット」と、カーディ・Bのデビュー・アルバム『インヴェージョン・オブ・プライヴァシー』の収録曲「ビー・ケアフル」には、ローリン・ヒルの「エックス-ファクター」をサンプリングしているという共通点がある。
「エックス-ファクター」は、今年でリリース20周年を迎えるローリン・ヒルのデビュー・アルバム『ミスエデュケーション』の収録曲だ。この名盤からは6曲が米ビルボード・ホット・R&B/ヒップホップ・ソングス・チャートにチャートインしており、「エックス-ファクター」は1999年3月13日に7位で初登場してから最も長く(31週)チャートにとどまった。他の6曲は「ドゥー・ワップ(ザット・シング)」(2位が最高)、「君の瞳に恋してる/Can’t Take My Eyes Off Of You」(45位)、「トゥ・ザイオンfeat.カルロス・サンタナ」(77位)、「ナッシング・イーヴン・マターズfeat.ディアンジェロ」(25位)、そして「エヴリシング・イズ・エヴリシング」(14位)だ。
また、「エックス-ファクター」は『ミスエデュケーション』からソング・チャート”Hot 100”にチャートインした3曲の内の一つでもあり、こちらは21位が最高だった。他は「ドゥー・ワップ(ザット・シング)」(1位を2週記録)と「エヴリシング・イズ・エヴリシング」(35位)で、「ドゥー・ワップ(ザット・シング)」以降、カーディ・Bが2017年9月に「ボーダック・イエロー(マネー・ムーブス)」で1位を獲得するまで19年間女性ラッパーが単独で首位を獲得することはなかった。
そんな名曲をサンプリングしたドレイクの「ナイス・フォー・ホワット」は、そのニューオーリンズ的なバウンス・ビートと有名女性が総出演しているミュージック・ビデオのおかげですでに話題をさらっている。「ゴッズ・プラン」が全米チャートで1位をキープし続けている彼だが、「ナイス・フォー・ホワット」も高順位で発進するのは間違いなさそうだ。
一方、カーディ・Bは待望のデビュー・アルバムをリリースした翌日にアメリカの国民的番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し、「ビー・ケアフル」のパフォーマンス中に妊娠を公表した。公私共に勢いが止まらない彼女の『インヴェージョン・オブ・プライヴァシー』はすでにアメリカレコード協会(RIAA)によりゴールド認定されており(50万ユニット)、アルバム・チャート”Billboard 200”で初登場1位を獲得する見通しだ。
◎Drake - Nice For What
https://youtu.be/U9BwWKXjVaI
◎Cardi B - Be Careful [Official Audio]
https://youtu.be/l3uG4T8pJfw
◎Lauryn Hill - Ex-Factor
https://youtu.be/cE-bnWqLqxE
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