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2018/03/06

カンヌ受賞作『聖なる鹿殺し』、コリン・ファレル×バリー・コーガンのインタビュー映像が公開

 奇才ヨルゴス・ランティモス監督の映画『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』に出演しているコリン・ファレルとバリー・コーガンのインタビューが公開された。

 本作は、今回の【第70回 カンヌ国際映画祭】で同映画祭3度目の受賞となった奇才ヨルゴス・ランティモスの監督・脚本作品で、美しい妻と健康な2人の子供に恵まれた心臓外科医スティーヴンの完璧な生活が、マーティンという少年によって崩壊していくスリルが描かれている。主人公をコリン・ファレル、主人公の妻をニコール・キッドマンが演じ、登場した瞬間から気味悪くで只者でない雰囲気を出す謎の少年マーティンを『ダンケルク』のバリー・コーガンが演じている。

 この度、主人公スティーブンを演じるコリン・ファレルと彼を脅かす謎の少年マーティンを演じるバリー・コーガンによるインタビュー映像が到着した。完成した映画について、コリンは「初めて観た時は、どちらかというと自分の立場から言って衝撃を受けた。自分が出ている映画を、良し悪しがわからないまま、どんな感じかと思いながら観るって感じだった。」と初めて見た時の印象を振り返った。そして、「バリーは素晴らしかったし、ニコールも子供たちもみんな良かった。まとめ方や、音楽も良くて、監督は天才だと心から思ったよ。素晴らしいと思う。彼のおかげだね」と映画を称えた。

 バリーは、監督について問われると「監督は、演じやすい環境を作ってくれるけど、とても集中力がある。だからといって、そのプレッシャーをかけてくる訳でもなく。とてもやりやすいね。早く進めるときもあったり、遅く進めるときもあったりとなんでもありさ」と現場の雰囲気を振り返り、コリンが「指示の出し方は、とても特殊だね」と返すと「うまいこと世界観を作り上げるんだ」と語った。

 また、映画の公開初日であった3月3日には、新宿シネマカリテにて映画評論家の添野知生氏によるトークイベントが開催。奇才と言われるランティモス監督の撮影について「異常な状況下で異常なルールを押し付けてくる作品世界が展開されるが、撮影にも同じ様なことを課しているのではないか」と推測。固定カメラにこだわった撮影法が目を引いた過去作を経て、本作では病院の廊下のシーンで顕著なドリーショット(平らな台車にカメラを載せて撮影する方法)へのこだわりが感じられたと言及した。また“動物”についてや、映画の独特の終わり方など、監督作品をよりユニークにしているモチーフについても語った。なお、映画は現在新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて公開中。


◎インタビュー映像
https://youtu.be/sA4HET5rbF0

◎公開情報
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』
2018年3月3日(土)より東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ  
出演:コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、バリー・コーガン、ラフィー・キャシディ、アリシア・シルヴァーストーン
2017/アイルランド、イギリス/カラー/英語/121分
原題:『THE KILLING OF A SACRED DEER』
映倫: PG12
後援:アイルランド大使館、ブリティッシュ・カウンシル、ギリシャ大使館
配給:ファインフィルムズ
(C)2017 EP Sacred Deer Limited, Channel Four Television Corporation, New Sparta Films Limited

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