2018/03/07
Plastic Treeの14枚目となるオリジナルフルアルバム『doorAdore』が本日リリースとなり、Plastic Treeメンバーによるアルバムの全曲解説が公開となった。
昨年のメジャーデビュー2周年を経て制作された今作は、長いキャリアに裏打ちされた円熟味と、長いキャリアを経てもなお攻め続ける瑞々しさが同居した意欲作。「バンドの次の扉 (door) を連想させる」、そして「バンドの音楽への敬慕 (Adore) を体現した」一つの到達点ともいえる作品に。本日公開されたメンバー解説では、その収録曲一つ一つに込めた思いを感じることが出来る。
そんな今作は、本日よりハイレゾ配信もスタート。更に今週末から、アルバム『doorAdore』を引っ提げての全国ツアー【Plastic Tree Spring Tour 2018『doorAdore』】と題して、3月10日の新潟NIIGATA LOTSから5月9日の中野サンプラザまで、全国19会場にて開催される。
◎New Album『doorAdore』全曲解説
1.遠国 (有村竜太朗)
曲をはじめて聴いたときに一枚のデッサンのような絵が見えて。
そしてバンドで音を積み上げたり、それに言葉をつけていったりすると、空や風や光や湿度やらを感じとれるような具体的な風景画となり。
それはあまりにも自然で理想的な曲の生まれ方で。
結果的に写真撮影のため向かった砂丘にて映像まで撮れたのも。
このアルバムの一曲目になってドアを開ける曲になったことも。
たぶんそれが理由なのかなぁ、って思います。
2.恋は灰色 (長谷川正)
このメロディーにはまる言葉選びに少し悩みましたが、うまく世界を描けたと思います。
ちなみに……タイトルと曲調のギャップはちょっと狙いました。
3.エクジスタンシアリスム (有村竜太朗)
いつも歌詞書きが〆切寸前までかかる小生なのですが。
この曲のエネルギーといいますか刺激といいますか。なんかすごいものがあり、メンバーとのプリプロ作業の冒頭で歌詞作業が終わってしまい、そしてそれは滅多にない事なのでみんなに驚かれまして、それがなんか妙に嬉しかったです。
そんな歌詞に関しては。
自分においてもそれを取り巻く全てにおいても「本質」って一体何なんでしょう?といろんな場面で考える自分がいるものなのですが、気づくとそういうのどうでも良くなってしまう自分もいるなぁって。
簡潔に言うと、そんなふたつの自分が望んでることはいっつも同じ事だっていう事をやけに正直に書きました。
4.雨中遊泳 (佐藤ケンケン)
歌詞やアレンジなど、4人それぞれの個性を凝縮したような作品です。
バラードだけど程よい熱量もあり、演奏してても心地いいです。
聴き終わる頃に雨が上がる様を感じてもらいたいです。
5.サイレントノイズ (長谷川正)
「Collar×Malice」とのタイアップ曲ですが、Plastic Treeの個性とゲームの世界観がうまく表現出来たと思います。
楽曲そのものは普遍性をかなり意識しました。
6.サーチ アンド デストロイ (ナカヤマアキラ)
寝起きに聞いていただくと”今日学校休んじゃおうかな?””仕事休んじゃおうかな?”とかすご~く良い事がないかもしれないので、良かったら就寝前とかにどうぞ!
7.残影 (佐藤ケンケン)
いろんなアレンジを試した中で、一番シンプルで唄に相性がいい選択をしました。
歌詞も、他の作品より特に竜太朗さんの唄声を意識して書き上げました。
8.いろつき (佐藤ケンケン)
遊び心のある、実験的な制作作業でした。
あえて未完成なままのような、余白があるような、でもこれ以上はないような、そんな作品です。歌詞は、メロディの響きやテーマから浮かんできた言葉から作っていきました。
9.念力 (長谷川正)
グルーヴとメロディーという、Plastic Treeが最初に求めた要素を、今の自分達らしく形にした楽曲です。
アレンジの隅々に影響を受けたアーティストのモチーフを取り入れていますので、その辺りも楽しんで頂けたら。
10.scenario (ナカヤマアキラ)
寝起きに音源を聞いていただくと、恐らくいい感じで学校や職場に
行く気になるんじゃないかと思います。
今日も一日頑張っちゃおうかな!的な感じで。
11.ノクターン (ナカヤマアキラ)
寝起きに聞いていただくと”今日学校休んじゃおうかな?””仕事休んじゃおうかな?”とか思ってたら”うぉー! 学校行くぜ!””仕事行くぜ!”って気分になるかなと。
いい感じのとこでとっとと学校や仕事に行かないと、最後まで聞くと”やっぱこのまま寝ちゃお”ってなるかも。
12.静かの海 (有村竜太朗)
先のシングルで発表していた楽曲なのでアルバム制作と並行したライブでもよく演奏していた曲。そんなライブの最中、どうしてもこの曲は「doorAdore」に必要な曲だなぁと思って。そうメンバーに言い出した俺も実はいまだにそれは何故か?と問われるとはっきりと説明出来る言葉はないのです。ただこの曲は自分と事とバンドの事とそれを聴いてくれる誰かのことも書いた楽曲なので。そう思うとドアの向こうにある場所がこんなところだったらいいな、って思った個人的な我儘な感情がきっとこの曲をアルバムの最後に捧げたかったのかな、なんて思ったりもします。なので、そう思わせてくれたバンドのメンバーと聴いてくれる誰かと一緒にこのアルバムのドアを閉じるような、そんな曲です。
◎リリース情報
アルバム『doorAdore』
2018/3/7 Release
<通常盤>3,000円(tax out.)/VICL-64964
<完全生産限定盤A(CD+DVD+フォトブック)>BOX仕様/9,800円 /VIZL-1335
<完全生産限定盤B(CD+DVD+フォトブック)>BOX仕様/9,800円 / VIZL-1336
◎公演情報
【Plastic Tree Spring Tour 2018「doorAdore」】
2018年
3月10日(土)新潟 NIIGATA LOTS
3月11日(日)長野 NAGANO CLUB JUNKBOX
3月17日(土)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
3月18日(日)大阪 BIG CAT
3月21日(水・祝)名古屋 ボトムライン
3月24日(土)川崎 CLUB CITTA’
3月29日(木)神戸 VARIT.
3月31日(土)長崎 DRUM Be-7
4月01日(日)福岡 DRUM LOGOS
4月07日(土)横浜 Bay Hall
4月08日(日)高崎 CLUB FLEEZ
4月14日(土)広島 クラブクアトロ
4月15日(日)京都 FAN J
4月21日(土)宇都宮 HEAVEN'S ROCK UTUNOMIYA VJ-2
4月22日(日)埼玉 HEAVEN'S ROCK SHINTOSHIN VJ-3
4月28日(土)水戸 mitoLIGHT HOUSE
4月29日(日)仙台 Rensa
5月01日(火)札幌 ペニーレーン24
5月09日(水)東京 中野サンプラザ
【Plastic Treeパシフィコ横浜国立大ホール“全14アルバムリクエスト”公演2018】
第一幕【Plastic】things/1997–2006
2018年7月7日(土) パシフィコ横浜
第二幕【Tree】songs/2007–2018
2018年7月7日(土)パシフィコ横浜
チケット:6,800円(tax in.)
※3歳以上有料/3歳未満入場不可
※全席指定
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像