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2018/02/22

【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク「ゴッズ・プラン」4週目の首位、ケンドリック&シザTOP10再浮上

  ドレイクの「ゴッズ・プラン」が4週目のNo.1を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 今週もストリーミング・チャート、セールス・チャートを制し、初登場から4週目の首位に輝いたドレイクの「ゴッズ・プラン」。ドレイクがこれまで全米1位を獲得したのは、2010年にリアーナ名義でリリースした「ホワッツ・マイ・ネーム」(1週)、同じくリアーナの「ワーク」(2016年9週)、そして自身のタイトルとしては初のNo.1獲得となった「ワン・ダンスfeat.ウィズキッド&カイラ」(2016年10週)の4曲。ヒットの要因であるストリーミングが激減したり、強豪が現れることがなければ、「ワーク」や「ワン・ダンス」の記録を更新するかもしれない。

 「ゴッズ・プラン」は、おそらく次週も5週目の1位を獲得する。というのも、2月16日に公開されたミュージック・ビデオの視聴回数(ストリーミング)が加算されるからだ。YouTubeの公式チャンネルでは、公開3日で3000万視聴回数を突破している。このビデオでは、スーパーマーケットにいる客の支払いをサプライズでしたり、大学に寄付をするシーンがあり、オープニングでは「ビデオの予算99万6631ドルを全て配った。レーベルには内緒に……」という字幕が表示される。賛否はあるだろうが、これらの行為(シーン)がSNSを中心に話題になっているため、次週のポイントに繋がることは間違いないだろう。

 通算6週のNo.1を死守した、エド・シーランの「パーフェクト」が2位、グラミー主要部門3冠を制したブルーノ・マーズの「フィネスfeat.カーディ・B」は3位にそれぞれ停滞しているが、どちらもポイントは落ちているため、ドレイクを破っての首位獲得とはならないだろう。4位のカミラ・カベロ、5位のポスト・マローンも、驚異的なロングヒットを記録しているが、どちらも返り咲きの首位獲得はあり得ない。

 今週、新たにTOP10入りしたタイトルが2曲。まず、6位にデビューしたのは、米テネシー州出身のラッパー=ブロックボーイJBの「ルック・アライブ」。ブロックボーイJBは、現在21歳の新人で、2016年~17年にかけてミックステープを6作発表し、昨年リリースした『フー・アム・アイ』収録の「シュート」が “シュート”と呼ばれるダンス・ブームを生み出し、SNSや動画投稿サイトで注目された。その後、ドレイクのレーベル<OVO> と契約し、実質上のデビュー曲として2月9日にリリースされたのが、この「ルック・アライブ」。ドレイクは、デビューの後押しと楽曲のプロデュースのみならず、フィーチャリング・ゲストとしても参加している。ブロックボーイJBは初、ドレイクは通算23曲目のTOP10入りとなった。ストリーミング・チャートでは、ドレイクの「ゴッズ・プラン」に続く2位に初登場している。

 先週7位に初登場した、ザ・ウィークエンドとケンドリック・ラマーの「プレイ・フォー・ミー」はTOP10圏外にランクダウンしたが、代わってシザとのコラボ曲「オール・ザ・スターズ」が、先週の31位から9位に急上昇し、TOP10入りを果たした。ケンドリック・ラマーは「プレイ・フォー・ミー」に続く7曲目、シザはフィーチャリング・ゲストとして参加した、マルーン5の「ホワット・ラヴァーズ・ドゥ」からおよそ半年振り、2曲目の快挙。ランクアップしたのは、今週のアルバム・チャートで初登場1位に輝いた『ブラックパンサー:ザ・アルバム』のストリーミングとプロモーション効果、2月6日に公開されたミュージック・ビデオの視聴回数が上昇したため。

 先週の9位から7位に上昇した、ビービー・レクサとフロリダ・ジョージア・ラインのデュエット曲 「メント・トゥ・ビー」も、今週のセールス・チャートで3位に浮上し、次週以降ランクアップが期待される。ゆるやかではあるが、8位に上昇したデュア・リパの「ニュー・ルールズ」も、2月21日に開催される【ブリット・アワード2018】で最多5部門にノミネートされていることなどから、最高位を更新するだろう。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、2月22日22時以降予定となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「ゴッズ・プラン」ドレイク
2位「パーフェクト」エド・シーラン
3位「フィネスfeat.カーディ・B」ブルーノ・マーズ
4位「ハヴァナfeat.ヤング・サグ」カミラ・カベロ
5位「ロックスターfeat.21サヴェージ」ポスト・マローン
6位「ルック・アライヴfeat.ドレイク」ブロックボーイJB
7位「メント・トゥ・ビー」ビービー・レクサfeat.フロリダ・ジョージア・ライン
8位「ニュー・ルールズ」デュア・リパ
9位「オール・ザ・スターズ」ケンドリック・ラマー&シザ
10位「スティア・フライ」ミーゴス

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