2018/01/05
エド・シーランの「パーフェクト(withビヨンセ)」が4週目の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
ビヨンセとのデュエット・バージョンに続き、イタリアのテノール歌手=アンドレア・ボチェッリとのオーケストラ・バージョンが12月15日にリリースされ、さらにセールス、ストリーミングが上昇したエド・シーランの「パーフェクト」。母国イギリスの2017年間シングル・チャートでは、同曲が6位にランクインした他、全米でも年間首位を獲得した「シェイプ・オブ・ユー」が同1位、「キャッスル・オン・ザ・ヒル」が3位、「ゴールウェイ・ガール」が4位に続き、TOP10に4曲を送りこむ快挙を達成した。また、これらの曲が収録されたアルバム『÷(ディバイド)』は、年間アルバム・チャート首位に輝いている(全米の年間チャートでは4位)。
自身のシングル曲は絶好調だが、先週11位に初登場したエミネムの「リバー」は43位に急落し、テイラー・スウィフトの「エンド・ゲーム(feat.エド・シーラン&フューチャー)」は先週の42位から40位に上昇したものの、伸び率はイマイチといったところ。日本のように、人気アーティストの曲は必ず売れる……とは言えないのが、全米チャートの特徴でもある。
通算3週のNo.1獲得を果たした、カーディ・Bの「ボダック・イエロー」は先週の12位から10位へ再TOP10入りを果たし、フィーチャリング・アーティストとして参加した、Gイージーの「ノー・リミットfeat.エイサップ・ロッキー&カーディ・B 」(4位)、ミーゴズとニッキー・ミナージュとのコラボ曲「モータースポーツ」(7位)と合わせて、TOP10に3曲を同時ランクインさせた。また、「ボダック・イエロー」に続く新曲「Bartier Cardi」が今週14位に初登場していて、ストリーミングがさらに上昇すれば、次週は4曲がTOP10にランクインするかもしれない。この4曲の他、52位にもレゲトン・アーティスト=オズナとのコラボ・ソング「ラ・モデロ」がデビューしていて、1月4日にリリースされたブルーノ・マーズの新曲「フィネス」のリミックスにも抜擢されるなど、カーディ・Bの躍進が止まらない。
12月21日にミュージック・ビデオが公開された、ケンドリック・ラマーの新曲「ラヴ.feat.ザカリ」は、ストリーミングの上昇により先週の22位から11位にランクアップし、TOP10入り目前となっている。この曲のヒットを受けて、同曲が収録されたアルバム『DAMN.』も16位から9位に上昇した。本作からは、1stシングル「ハンブル.」がNo.1に輝いていて、日本時間1月29日に開催される【第60回グラミー賞】で<最優秀レコード賞>にノミネートされている。また、アルバム『DAMN.』も<年間最優秀アルバム>にノミネートされた。
<最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス>にノミネートされたイマジン・ドラゴンズの「サンダー」 が40位から25位に、<年間最優秀レコード>など3部門にノミネートした、ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー)」が36位から30位に上昇するなど、グラミー関連の楽曲が続々とランクアップしている。開催前はノミネート作品が、開催後は受賞作品やパフォーマンスされた曲が上昇するのが、毎年の恒例。
今週のアルバム・チャートで3位にデビューした、ミーゴズのクエヴォとトラヴィス・スコットのコラボ・アルバム『ハンチョ・ジャック、ジャック・ハンチョ』からは、68位の「モダン・スレイヴァリー」など、計7曲が100位内に初登場している。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、1月5日22時以降予定となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「パーフェクト(withビヨンセ)」エド・シーラン
2位「ロックスターfeat.21サヴェージ」ポスト・マローン
3位「ハヴァナfeat.ヤング・サグ」カミラ・カベロ
4位「ノー・リミットfeat.エイサップ・ロッキー&カーディ・B」Gイージー
5位「サンダー」イマジン・ドラゴンズ
6位「グッチ・ギャング」リル・パンプ
7位「モータースポーツ」ミーゴズ、ニッキー・ミナージュ&カーディ・B
8位「トゥー・グッド・アット・グッバイズ~さよならに慣れすぎて」サム・スミス
9位「バッド・アット・ラブ」ホールジー
10位「ボダック・イエロー」カーディ・B
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