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2017/12/13

ケンドリック・ラマー、最新インタビューで故プリンス/ドクター・ドレー/テイラー・スウィフトについて語る

 ケンドリック・ラマーが人気ラジオ番組『ハワード・スターン・ショー』に出演し、ドクター・ドレーと初めて仕事をした時のことやテイラー・スウィフトとのコラボ、そして故プリンスとの思い出を語った。

 ドクター・ドレーの関係者から初めて連絡を受けた時、ラマーはまだ今ほど売れていなかった。「ブラザーのジェイ・ロックの盛り上げ役みたいなことをツアーでしてたんだ。自分がメインではなくて、観客をあたためつつ、自分の作品も発表しつつ、ジェイ・ロックをサポートするのが役目だった。テック・ナインのツアーだったかな」と彼は当時を振り返っている。そして一緒にファストフードを食べていた時に電話がかかり、「よう、ドクター・ドレーがお前の音楽気に入ってるってよ」と言われたそうだ。ところが彼は相手が嘘をついていると思い、電話を切ってしまった。

 だがその後もドレーは関係者を介して何度もラマーに電話をかけ続けた。ドレーから連絡を受けたことは“間違いなく”自分の人生を変えたとラマーは認めており、「進展してるわけだから。それが進化ってもんだ」と説明している。初めてドレーとスタジオで仕事をした時は流石のラマーも圧倒されたそうで、「初めて彼に会った時に、“自分は成功したな”って確信したよ。だって(ドレーに)ただ会うだけ、ただ紹介されただけじゃなくて、彼がビートをかけて“これに合わせて書け”って言うんだから」と彼は当時の心境を語っている。

 テイラー・スウィフトの「バッド・ブラッド」にヴァースを提供した彼は、仕事でコラボする相手は“100%”の思考力をもって選んでいると語っている。「ビジネス・マインドと誠実さが際立っていなければならないし、素晴らしいチームも必要だ。そして一番最初に話すことは、どんな曲かってこと。自分はヒップホップ・アーティストだから、その曲はポップ界のどの辺りに位置しているのか?だからまずは“曲を聴かせてくれ”から始めてる」と自身のポリシーを明かしている。

 「バッド・ブラッド」のコラボでスタジオに入った際、テイラーは既にビートをかけていて、彼はそれに合わせてリリックを書き、すぐにレコーディングしたそうだ。「ヴァイブスが合ってた。何回もテイクは必要なかった。二人の相性はバッチリだったよ」と彼は話している。

 また、ラマーは、2016年4月に急逝したプリンスの邸宅兼スタジオのペイズリー・パークに招かれたことがあり、彼に『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』に参加してもらう予定だったことを明かした。収録曲「Complexion」を彼に聴かせたところ、気に入ってもらえたことがとても嬉しかったそうで、その時のことについて「あまりにもたくさんのことが同時に起きていてさ。(プリンスと)一緒にステージで共演もしたんだ。自分がステージに立つなんて知らされてなかった」と突然パフォーマンスを要求されたことを明かした。彼は「隣がスタジオで、そこで(自分の)曲を聴いてもらったばかりだった。行ったり来たり大忙しだよ。とにかく色々あって(大変だった)」と話し、尊敬するプリンスとステージで共演したことについて「ステージでフリースタイルをし始めたら、どんどん凄まじいものになっていった。その内(コラボ予定の)曲のことなんてすっかり忘れてたんだ」と語った。


◎インタビュー音源
https://soundcloud.com/howardstern/kendricklamarremembersthefirstphonecallfrom_drdre
https://soundcloud.com/howardstern/princewasalmostonekendricklamarslalbum
https://soundcloud.com/howardstern/kendricklamaronworkingwith_taylorswift

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