2017/12/08
今年5月に東京・日本武道館からスタートしたツアー【flumpool 8th tour 2017 「Re:image」】。今回は2017年12月3日に行われた、活動休止前最後となったパシフィコ横浜公演でのライブの模様をレポートする。
「会いたかったぜ、横浜!」という一言から幕を開けた1曲目は「World beats」だった。山村隆太(Vo./Gt.)、阪井一生(Gt.)、尼川元気(Ba.)がステージ上を練り歩き、会場のすみずみに向けて手を振り、場内の熱を上げていく。続けて「星に願いを」から、ライブでは久しぶりの「Hello」を披露した。冒頭から大きなシングアロングで応えるファンの姿に「みんな歌えるのよね!感動したよ!」と山村。続けて新曲の「WINNER」から「DILEMMA」「two of us」と、新旧の楽曲を織り交ぜながらライブを展開していく。
MCでは阪井が、横浜にまつわるMCで「横浜でデートしているところを撮られたい。」と爆弾発言。「文春砲に打たれたいんや!」などとぼやいていたが、「誰もお前のことなんか撮らんわ!」と山村に突っ込まれ、会場を爆笑させた。
ここからは、「絶体絶命!!!」「夜は眠れるかい?」といったロックなナンバーや「FREE YOUR MIND」「ラストコール」など近年の楽曲を中心に披露。華やかな阪井のギターと尼川の堅実なベースライン、小倉のキレキレのドラムがライトや映像と共に鮮やかに響いた。
「“Re:image”というタイトルは“未来をやり直す”という意味でつけました。残念ながら、デビュー当時に想像していた自分達には、今、届いていません。でも、いつだって未来は変えられる。一緒に未来をやり直してくれますか?」と、今回のツアーの想いを山村が語り、リスタートを切るようにデビュー曲「花になれ」へ。映像と共に歌詞が映し出された「僕はここにいる」「ナミダリセット」「reboot ~あきらめない詩~」と、1曲1曲を大切に、オーディエンス1人1人へ届けていく。後半戦は「こんな声になっちゃったけど、まだまだいける!?」と、「イイじゃない?」「君に届け」「Touch」を前身全霊で披露。声が出なくなっていく山村をカバーするように自然と起こったシングアロングは、外の寒さが嘘のように温かい空間を創り出していた。そして本編最後には、本ツアーの為に作られた新曲「とうとい」で締めくくった。
アンコールでは山村が「みんな、本当に優しいね。いつもそうやって優しくしてきたんでしょう?最近喉の調子が悪くて…ごめんね。」と何度も謝り、「熱いものを沢山もらえました。1人じゃないから前へ進めています。」と涙を浮かべながら感謝を述べた。最後に「大切なものは君以外に見当たらなくて」を全員で合唱。声が出なくなるまで、届けたい歌を届け続けた。
残念ながら、活動休止によって残りの4公演と年末のカウントダウンライブは中止となってしまったが、今回のツアーから得たものとオーディエンスの温かさは、次のステップへと彼らの背中を押してくれることだろう。この9年間数々の困難を乗り越えてきた4人ならきっと大丈夫だと確信できる。来年はデビューして10周年になるflumpool。また全ての人の背中を押す歌を届けてくれるよう、一刻も早い復帰を願うばかりだ。
Photo: 後藤壮太郎 / タマイシンゴ
◎公演情報
【flumpool 8th tour 2017 「Re:image」】
2017年12月3日(日)パシフィコ横浜・国立大ホール
◎セットリスト
M1.World beats
M2.星に願いを
M3.Hello
-MC-
M4.WINNER
M5.DILEMMA
M6.two of us
-MC-
M7.絶体絶命
M8.夜は眠れるかい?
M9.FREE YOUR MIND
M10.ラストコール
-MC-
M11.花になれ
M12.僕はここにいる
M13.ナミダリセット
M14.reboot ~あきらめない詩~
M15.イイじゃない?
M16.君に届け
M17.Touch
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