2017/12/07
今年でソロ・デビューを果たして30周年を迎えたマイケル・モンローが、8月にリリースしたソロ30周年記念ベスト・アルバム『ザ・ベスト』をひっさげ来日公演を行った。
東京初日となるLIQUIDROOMはソールドアウト。30年前にはまだ生まれていなかっただろう人も会場にいただろうが、それぞれの“30年”を抱えて、熱いファンが会場に集結した。
ライブ前半はソロ・キャリアからの楽曲をメインに、冒頭から7曲を間髪いれずにプレイ。絶好調なバンドにがっちりと支えられ、マイケルはステージ狭しと駆け巡り、ステージ横のスピーカーによじ登り、ステージと客席の間の柵中も駆け巡る。前後開脚、キックも華麗に披露し、歌、ブルースハープ、サックスと自在にプレイする姿は、ソロを始めて30年、そしてその前の伝説のロックンロール・バンド、ハノイ・ロックスのデビューから数えると36年以上となるそのキャリアも全く関係なく、ひたすらロックンロールという衝動に突き動かされている、天然のナチュラル・ボーン・ロックンローラーぶりを見せつける。
そんな暴走列車のようなパフォーマンスと対比をなすように、曲の合間合間に「アリガトウ」とか「サイコ―」と言った日本語も交えながら、日本のファンへの感謝を丁寧に示そうとするマイケル。会場から贈られた日の丸の旗や地元フィンランドの旗を、スタッフにやらせるのではなく自分で丁寧にドラム・セットに飾っていたり、ライブ中盤では「前の人たちが本当に苦しそうだからみんな一歩ずつ下がって!」と前の人に気遣いを見せたりして、ファン思いなところも全く変わらずなところを見せてくれた。
ライブソロの名曲とハノイ・ロックスの代表曲を惜しげもなく繰り出し、最後までステージも会場もヒートアップし続けたままライブは終了。「本当に最高だなと思うショウはいつも東京なんだ」という言葉と共にステージを去っていった。
地元フィンランドではタレント・オーディション番組への出演でも話題になっているらしく、本人曰く「10歳くらいのキッズから90歳位の人まで声をかけてくるんだ」とのこと。今年で55歳を迎えたマイケル・モンロー。そのロックンロール・ライフはまだまだ続いていくようだ。
来日公演は、本日7日に渋谷WWW Xで、8日に名古屋 ReNY Limitedにて開催される。
◎公演情報
【The 30th Anniversary Tour in JAPAN 2017】
12月7日(木)東京・渋谷 WWW X
12月8日(金)愛知・ 名古屋 ReNY limited
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