JIM "JIMBO" MATHUS（ヴォーカル、ギター）、KATHARINE WHALEN（ヴォーカル、バンジョー、ウクレレ）、CHRIS PHILLIPS（ドラム）、JE WIDENHOUSE（トランペット）、STUART COLE（ベース）の5人からなるSQUIRREL NUT ZIPPERSは、5年に及ぶ休止期間を経て2年前に活動を再開。来たる10/27に9年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『LOST AT SEA』をリリースすることになった。

Southern Broadcasting/MRIレーベルからリリースされるこの作品はバンドにとって初のライヴ・アルバムでもあり、Billboard.comの取材に対してドラマーのPHILLIPSはリリースに至る経緯を次のように語っている。
「僕らは長いこと音楽シーンから姿を消していたので、すでにSQUIRREL NUT ZIPPERSに馴染みがあって僕らの楽曲をよく知る音楽ファンに対しても、改めて自己紹介する意味合いの作品を出したいと考えた。バンドは長い休止期間を経て音楽的にも成長したし、かなりの充電ができたと思う。だから昔の楽曲の演奏に関しても、今までとはかなり違うアプローチになっているし、そういう意味ではライヴ・アルバムをリリースするのがバンドの新たな幕開けのためにも最適だと考えたんだ」

アルバム制作に関しては、昨年の段階で既に収録してあった12公演ほどの音源の中からトラックを選りすぐっており、すぐにでもリリースできる状態にあったのだという。しかしその後、昨年の12/8にブルックリンで行ったライヴの音源を聴いたところサウンドの素晴らしさに圧倒され、何としてもその音源もアルバムに加えなければならないと痛感。それまでに固まっていた収録リストを完全にバラし、最初から編成し直すことにしたのだという。

そんな彼らだが、来年には新たなスタジオ・アルバムもリリースする方向で動き出しているようで、すでにMATHUSがミシシッピーに所有しているスタジオに集結して20以上もの楽曲をレコーディングしたとのことだ。PHILLIPSによると、このアルバムはザザン・フォークの伝統が息づいたサウンドになるようで、現在WHALENが更なる曲作りを進めているとのことだ。