2017/11/08
ポスト・マローンの「ロックスターfeat.21サヴェージ」が4週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
ストリーミングが依然として強い「ロックスター」だが、1位を死守したものの、今週は先週よりもポイントダウンしているため、次週は下位から上昇している強豪にその座を奪われる可能性が高い。その中でも最も有力なのが、今週2位に浮上したカミラ・カベロの「ハヴァナfeat.ヤング・サグ」。急上昇したのは、10月24日に公開されたミュージック・ビデオが、1億回を超える視聴回数を記録したため。また、ルイス・フォンシとダディ・ヤンキーによる「デスパシート」や、DJキャレドの「ワイルド・ソーツfeat.リアーナ&ブライソン・テイラー」など、今年はラテン・ソングが大流行していることも、「ハヴァナ」のヒット要因といえるだろう。全英チャート、カナダ・チャートでは、既に首位獲得を果たしている。
先週、ストリーミング・チャートでTOP3入りしたリル・パンプの「グッチ・ギャング」は、今週のHOT100チャートで自身初のTOP10入りを果たした。10月に入ってから、52位→46位→32位→27位→14位、そして今週7位へと順調過ぎるくらい順調にランクアップしているこの曲も、「ハヴァナ」と同じく10月23日に公開されたミュージック・ビデオの視聴回数が好調でランクアップした。このまま勢いが落ちなければ、首位獲得も期待できる。
11月10日にリリースされる、テイラー・スウィフトの新作『レピュテーション』から、2ndシングルとしてリリースされた「…レディ・フォー・イット?」は、先週の46位から19位へ再浮上した。この曲も、カミラやリル・パンプと同じく、10月26日に公開されたミュージック・ビデオのストリーミング上昇によりランクアップしたが、6億回を突破した1stシングル「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ~私にこんなマネ、させるなんて」と比較すると、視聴回数の伸び率は悪く、公開1週間で6000万回程度にとどまっている。また、先週13位に初登場したアルバムからのリード曲「ゴージャス」も、今週は69位まで急落した。アルバムの首位獲得は間違いなさそうだが、シングル曲の不調がアルバムの売上(ユニット数)にどう響くか、不安の声も寄せられている。
14位に初登場したのは、ミーゴズ、ニッキー・ミナージュ、そして「ボダック・イエロー」(今週3位)が大ヒット中のカーディ・Bの3者によるコラボ曲「モータースポーツ」。この曲は、ミーゴズの新作『カルチャーII』(発売日未定)からの先行シングルとして10月27日に急遽リリースされ、同日に開催された【パワーハウス・2017】で、ミーゴズのオフセットがカーディ・Bに公開プロポーズしたことが話題となり、ヒットに繋げた。そのミーゴスのオフセットと、「ロックスター」にフィーチャリング・ゲストとして参加した21サヴェージ、そしてメトロ・ブーミンによるコラボレーション・アルバム『ウィズアウト・ワーニング』は、今週のアルバム・チャートで4位にデビューしている。HOT100チャートでは、本作収録の「ゴーストフェイス・キラーズfeat.トラヴィス・スコット」(57位)など、計3曲がランクインした。
ザ・ウィークエンドとの破局、そしてジャスティン・ビーバーとの復縁が話題になっているセレーナ・ゴメスと、覆面アーティスト=マシュメロのコラボ曲「ウルヴス」は、同曲のビジュアライザー・ビデオが公開され、先週の88位から35位へランクアップした。セレーナは、今年に入って「バッド・ライアー」と「フェティッシュfeat.グッチ・メイン」のシングル2曲をリリースしているが、どちらもTOP10入りを逃している。「ウルヴス」が上位ランクインとなれば、3rdアルバムのリリースも期待できそうだ。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、11月8日22時以降予定となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「ロックスターfeat.21サヴェージ」ポスト・マローン
2位「ハヴァナfeat.ヤング・サグ」カミラ・カベロ
3位「ボダック・イエロー (Money Moves)」カーディ・B
4位「1-800-273-8255」ロジックfeat.アレッシア・カーラ&カリード
5位「サンダー」イマジン・ドラゴンズ
6位「フィール・イット・スティル」ポルトガル・ザ・マン
7位「グッチ・ギャング」リル・パンプ
8位「ソーリー・ノット・ソーリー」デミ・ロヴァート
9位「ミ・ヘンテfeat.ビヨンセ」J.バルヴィン&ウィリー・ウィリアム
10位「トゥー・グッド・アット・グッバイズ~さよならに慣れすぎて」サム・スミス
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