2017/11/06
一青窈のデビュー15周年記念ツアー【一青窈 Tour 2017~御目見得饗宴~】の東京公演が11月4日、東京・東京国際フォーラム ホールCにて開催された。
2002年のシングル『もらい泣き』でのデビュー以来、今年で15周年を迎えた一青窈は、先月アニバーサリーイヤーを飾る初のオールタイム・ベストアルバム『歌祭文 ~ALL TIME BEST~』をリリース。その新作を引っ提げた本ツアーでは、アルバムタイトルにもなっている「歌祭文」(読み:うたざいもん)の起源より、法螺貝をモチーフにしたステージセットが目を引く。その昔、山伏が錫杖を振り回し、法螺貝を吹いて神仏の霊験などを語り、のちに浪花節として大成する以前、世情を語る俗謡のひとつ、先行芸能としてあったことから現在の歌謡に通ずる想いを馳せ、自身のキャリアを総括したオールタイムベストアルバムのタイトルに配した現れである。
紗幕の中から歌い上げたBEGINプロデュース提供曲「会いたかったのは僕の方」で本公演はスタート。第2子懐妊中に楽曲制作に取りかかった中で、BEGINより“現代版「こんにちは赤ちゃん」”のイメージで提供され、自身のリアルな思いが込められた新曲である。続けざまに水野良樹(いきものがかり)の提供楽曲で、高知“よさこい”とのMV共演も話題となった「七変化」(NHK-BS 時代劇『伝七捕物帳 2』主題歌)と冒頭から新曲披露が続く。
ここで「みなさんこんばんは、一青窈です。今年10月30日でデビュー15周年を迎えました。みなさんのお蔭です。ありがとうございます!ようこそ、御目見得饗宴ツアーへお越し下さいました!」と、これまでの活動を支えてくれたファンへの感謝の意を述べた。オールタイムベスト・アルバムを中心としたセットリストで構成されたステージは、その後も新旧織り交ぜた人気曲を次々に展開する。
一旦休憩を挟んだ後半のスペシャルメドレーでは、一青窈が振り付け指南のもと、客席と歌い、踊り、一体感のボルテージは最高潮に。アンコールでは今なお世代を越えて愛される「ハナミズキ」などを披露し、大団円を迎えた。
鮮烈デビューを果たした「もらい泣き」から15年。これまでの集大成を濃密に体現しながらも、歌い手として円熟の期を迎えた彼女のさらなる躍進を期待せずにはいられない一夜であった。ツアーはまだ序盤。12 月末まで続く一青窈渾身のステージを、ぜひ体感してほしい。
◎ツアー情報
【一青窈 Tour 2017~御目見得饗宴~】
2017年10月14日(土) 東京・八王子市芸術文化会館(いちょうホール)※終了
2017年10月21日(土) 神奈川・やまと芸術文化ホール メインホール ※終了
2017年10月29日(日) 茨城・土浦市民会館 ※終了
2017年11月03日(金・祝) 奈良・葛城市新庄文化会館 マルベリーホール ※終了
2017年11月04日(土) 東京・東京国際フォーラム ホールC ※終了
2017年11月11日(土) 熊本・八代市厚生会館
2017年11月12日(日) 大分・中津文化会館
2017年11月18日(土) 福井・鯖江市文化センター
2017年11月19日(日) 新潟・上越文化会館
2017年11月23日(木・祝) 秋田・能代市文化会館大ホール
2017年11月25日(土) 岩手・久慈アンバーホール
2017年12月02日(土) 滋賀・大津市民会館 大ホール
2017年12月03日(日) 愛知・東海市芸術劇場 大ホール
2017年12月09日(土) 兵庫・高砂市文化会館 じょうとんばホール
2017年12月10日(日) 岡山・ロマン高原かよう総合会館 レインボーホール
2017年12月16日(土) 香川・サンポートホール高松・大ホール
2017年12月17日(日) 広島・東広島芸術文化ホール くらら 大ホール
2017年12月22日(金) 東京・調布市グリーンホール 大ホール
◎リリース情報
オールタイム・ベスト・アルバム『歌祭文 ~ALL TIME BEST~』
【初回限定盤(CD+DVD)】
UPCH-29263 4,980円(tax out)
【通常盤(CD)】
UPCH-20458/9 3,200円(tax out)
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