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2017/10/18

『ブレードランナー2049』日本語吹替版声優が決定、ハリソンはインディも演じた磯部勉が再演

 1982年に公開された『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー2049』が2017年10月27日より公開となるが、ハリソン・フォード演じる“ブレードランナー”デッカード役をベテラン声優の磯部勉が務めることが分かった。

 ハリソンは奇しくも『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でハン・ソロに復帰、そして本作では35年ぶりにデッカードとして復帰を果たし、数十年ぶりの続編シリーズへの出演が続いている。そんなハリソンの日本語吹替声優を担当するのは、ベテラン声優の磯部勉だ。磯部はこれまでハン・ソロ、インディ・ジョーンズ博士(『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』と『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のテレビ朝日版)、デッカード(『ブレードランナー ファイナル・カット』版)の吹替声優を担当しており、ハリソンの声と言えば磯部の声を思い浮かべる人も多いだろう。

 ライアン・ゴズリング演じるKには、『ハーフネルソン』、『L.A.ギャングストーリー』に続き、今回でライアンの吹替が3回目となる加瀬康之が担当。加瀬はライアンについて「ライアン・ゴズリングは過去に2度、吹き替えを担当させて頂きましたが、その2作品ともタイプの違う役柄で、彼の演技と作品を楽しみました。彼の雰囲気は最高ですね! 吹き替えを担当するたびに、どんどんライアン・ゴズリング氏にハマっていきます(笑)」と笑顔で語っている。磯部と加瀬のコメント全文は下記の通り。


◎デッカード役、磯部勉コメント
『ファイナル・カット』に続き『2049』でデッカードに会えてよくぞ、(デッカードが)あの退廃した世界で生き残っていたなあと、感慨深かったです。映画の話ですから、私が心配する事もないのですが、第1作目のあの世界は、2019年の出来事ですよね、あと2年ですよ。難解な世の中を考え付いたものだと感心致しました。
前作は、レプリカントが自分の寿命と人間の命を考える、不思議な感覚を与えてくれるラストでしたね。今回も、誰がレプリカントで誰が人間なのか分かりません。一説によれば、デッカード自身もどちらか分からないらしいので、演じるのは難しかったです。デッカードは前作から、歳を重ねていますが、変わらないところは、彼はいつでもハリソン・フォードで、ハリソン・フォード以外の何者でもなですね。私は、デッカードとハン・ソロ両方演じていますが、あまりややこしく考えず、本人の置かれた状況と感じ方を私のほうで素直に捉えて、私なりの感覚で演じました。

◎K役、加瀬康之コメント
30年前、当時16歳だった自分は初めてブレードランナーをTVで観たとき、正直難しくてよくわからない映画だという印象でした。そして大人になり改めてTVで観たときの興奮は今も覚えています。今回、K役で続編の出演が決まったと知ったときは、まさに鳥肌モノでした。それと同時にプレッシャーも感じました…。とにかく、頑張るしかないと! ドゥニ監督作品は、とにかく映像美がすごいという印象です。メッセージもそうでしたが、セリフを喋っていないシーンも多いのに飽きが来ない映像だなと。今回の『ブレードランナー2049』の印象は、前作が夜と雨が多く、全体的に暗いシーンが多い印象でしたが、今回は明るいシーンも多いのに、ちゃんと前作を思い出させる映画になっているなという印象でした。ほんとに綺麗でした。
ライアン・ゴズリングは過去に2度、吹き替えを担当させて頂きましたが、その2作品ともタイプの違う役柄で彼の演技と作品を楽しみました。彼の雰囲気は最高ですね! 彼の吹き替えを担当するたびにどんどんライアン・ゴズリング氏にハマっていきます(笑)。とにかく彼の演技、表情、そして体が動くだけで彼の独特で最高な雰囲気が出ます。Kを演じるにあたっては、それを邪魔せず、でも、自分の演技を出しつつ。その辺の押し引きが絶妙にマッチすればなと気を付けました。できているかどうかは別として、作品に溶け込めていたら幸いです。

◎公開情報
『ブレードランナー2049』
2017年10月27日(金)より全国公開
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作総指揮:リドリー・スコット
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レト、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークスほか
配給表記:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

(記事初出時、声優キャストのお名前に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。2017年10月19日追記)

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