2017/10/07 12:00
今週からダウンロードとストリーミングのチャートがビルボードビルボードジャパンで公開されている。これまでは、いずれもフィジカルのCDセールスと一緒にまとめられていたのでわかりにくかったが、こうやって個別にチャートを見ることで、また新たな側面からチャートを分析することが出来る。
例えば、【Download Songs】の2位を記録した家入レオ×大原櫻子×藤原さくらの「恋のはじまり」。この曲はHot100では、初登場9位である(【表1】)。今年3月の「ビクターロック祭り」でお披露目されたスペシャルなコラボ楽曲として話題だが、フィジカルのCDリリースはなく、ストリーミングでも聴くことができない。iTunes、レコチョク、moraの配信のみという限定リリースではあるが、その話題性もあってここまで伸びている。Hot100で順位を落としたとしても、ダウンロードに特化することで結果的に【Download Songs】の上位に食い込ませるというのもひとつの戦略といえるだろう。
一方、【Streaming Songs】では、Mrs.GREEN APPLEの「WanteD! WanteD!」が3位にチャートインしている。Hot100では13位と、9/25付の最高位6位に比べると少し落ち着いたものの、ストリーミングでは上位をキープしているのだ。Hot100のグラフを見てみると、この曲はドラマ主題歌ということもあって、すでにドラマの放映も終わったため、全体的に下降気味だ。特にラジオのオンエア回数は、次のクールへと話題が移っていることもあって急落している(緑のグラフ)。しかし、ミュージックビデオが9月から公開されて閲覧数を伸ばすなど(赤のグラフ)、リスナーに対してのアプローチは続いており、楽曲自体が独り歩きしている感覚はある。その結果、ストリーミングで聴かれる回数も増えたのではないだろうか。
ヒットの動向は、旧来のCDセールスだけで評価することはもはや不可能。多様化していることを認識しながら、【Download Songs】や【Streaming Songs】の動きにも注目してほしい。Text:栗本斉
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