Billboard JAPAN


NEWS

2017/09/26

世界一ロックなポップ・スター健在! P!nk(ピンク)、新曲含む90分のパフォーマンスを披露

 9月16日(土)、5年ぶりのニュー・アルバム『ビューティフル・トラウマ』の発表を来月に控えたP!nkが、KAABOOフェスティヴァルに出演した。カリフォルニア州のサンディエゴで3日間に渡って開催されたこの野外フェスで、P!nkは中日のヘッドライナー。15日はレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、17日はトム・ペティーがトリで、P!nkが大ベテランの彼らと肩を並べるビッグ・スターであることが分かる。

 ショウの幕開けに相応しい「ゲット・ザ・パーティー・スターテッド」のイントロで、P!nkはステージに躍り出た。『ビューティフル・トラウマ』のジャケット写真とミュージック・ヴィデオで着用している大きなシルバーのジャケットにパンツ姿の彼女は、ダンサー達と軽快に踊りながら、興奮で歓声を上げる観客をさらに盛り上げる。続けて「ジャスト・ライク・ア・ピル」、「トラブル」とヒット曲を熱唱。前作『トゥルース・アバウト・ラヴ』の北米ツアーから約4年が経過したが、記憶に残っている通りの、鮮やかで最高にパワフルな美しい歌声が響き渡った。ルックスも相変わらずクールだ。「皆、楽しんでる?」と叫んだP!nkに観客が歓声で応えると、「良かった。新曲、聞きたい?」と笑顔で尋ね、大歓声を受けた後に、7作目となる新作の先行シングル、「ホワット・アバウト・アス」を歌い始めた。この曲は8月に発表されたばかりだが、サビの部分では大合唱となり、早くもヒット曲として定着しているのを実感。歌い終えた後は、一際大きな拍手喝采が起こった。

 前半のステージセットはシンプルで、バンドとダンサー、バックボーカルを従えた彼女の背後の大スクリーンに彼女が映し出されていたが、途中でステージの両脇から高さ20mはありそうなバルーン人形が立ち上がった。フェスでありながら、通常のコンサートと変わらない演出を試みていて、衣装替えも4回あった。また、幅広い年代層が集う中でP!nkを知らない観客も楽しめるようにと、フォー・ノン・ブロンズの「ホワッツ・アップ」を始め、ジャニス・ジョプリン、レッド・ツェッペリン、若手シンガーソングライター、ビショップ・ブリッグスの「リヴァー」と、あらゆる年代からのカバー曲を盛り込む工夫も凝らされ、彼女自身の一連のヒット曲と共に、瞬く間に約90分が過ぎ去っていた。

 ラスト曲は「レイズ・ユア・グラス」。盛大に花火が打ち上がる中、P!nkはこの夜最大の合唱を巻き起こした。そしてアンコールの「ソー・ホワット」では、観客の頭上に張り巡らされたワイヤーで宙を舞い、何度も空中回転しながら、驚喜する観客と共に大合唱して幕を閉じた。世界一ロックなポップ・スターであるP!nkの全てが凝縮された見事なショウに、終わった後も、誰もが興奮を隠しきれない様子だった。新作の発表が、楽しみでならない。

Text:鈴木美穂
Photo:Erika Goldring


◎リリース情報
『ビューティフル・トラウマ』
2017.10.13 RELEASE
¥2,200(tax out.)

01.Beautiful Trauma | ビューティフル・トラウマ
02.Revenge | リベンジ
03.Whatever You Want | ホワットエヴァー・ユー・ウォント
04.What About Us | ホワット・アバウト・アス
05.But We Lost It | バット・ウィー・ロスト・イット
06.Barbies | バービーズ
07.Where We Go | ホウェア・ウィー・ゴー
08.For Now | フォー・ナウ
09.Secrets | シークレッツ
10.Better Life | ベター・ライフ
11.I Am Here |アイ・アム・ヒア
12.Wild Hearts Can't Be Broken | ワイルド・ハーツ・キャント・ビー・ブロークン
13.You Get My Love | ユー・ゲット・マイ・ラヴ
14.White Rabbit | ホワイト・ラビット *国内盤ボーナス・トラック

ピンク その他の画像・最新情報へ

関連商品

トゥルース・アバウト・ラヴ
ピンク「トゥルース・アバウト・ラヴ」

2015/12/23

[CD]

¥1,100(税込)

トゥルース・アバウト・ラヴ
ピンク「トゥルース・アバウト・ラヴ」

2012/10/03

[CD]

¥2,420(税込)

ウルトラ・ベスト
ピンク「ウルトラ・ベスト」

2012/08/31

[CD]

¥1,047(税込)

ホット・ガールズ PARTY
(V.A.) アヴリル・ラヴィーン ピンク キーシャ ブリトニー・スピアーズ シャキーラ ケイティ・ペリー リアーナ「ホット・ガールズ PARTY」

2011/09/07

[CD]

¥2,305(税込)

ホット・ガールズ LIFE
(V.A.) ピンク アリシア・キーズ キーシャ ジェニファー・ハドソン ナターシャ・ベディングフィールド ミランダ・コスグローブ ケイティ・ペリー「ホット・ガールズ LIFE」

2011/09/07

[CD]

¥2,305(税込)

P!NK グレイテスト・ヒッツ
ピンク「P!NK グレイテスト・ヒッツ」

2010/12/15

[CD]

¥2,640(税込)

アイム・ノット・デッド
ピンク「アイム・ノット・デッド」

2009/03/25

[CD]

¥1,980(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2009/03/25

[CD]

¥1,980(税込)

ファンハウス
ピンク「ファンハウス」

2009/02/25

[CD]

¥2,670(税込)

アイム・ノット・デッド
ピンク「アイム・ノット・デッド」

2006/07/26

[CD]

¥2,621(税込)

ライヴ・イン・ヨーロッパ
ピンク「ライヴ・イン・ヨーロッパ」

2006/07/26

[DVD]

¥3,666(税込)

アイム・ノット・デッド
ピンク「アイム・ノット・デッド」

2006/04/26

[CD]

¥2,263(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2006/04/26

[CD]

¥1,980(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2003/11/26

[CD]

¥3,520(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2003/11/12

[CD]

¥2,670(税込)

アースビート 2
(オムニバス) ザ・ダンディ・ウォーホルズ ピンク カルロス・ジーン メラニー・C レニー・クラヴィッツ ブラー ブルー「アースビート 2」

2003/07/09

[CD]

¥2,724(税込)

アースビート 2
(オムニバス) ザ・ダンディ・ウォーホルズ ピンク カルロス・ジーン メラニー・C レニー・クラヴィッツ ブラー ブルー「アースビート 2」

2003/07/09

[CD]

¥2,724(税込)

トゥルース・アバウト・ラヴ
ピンク「トゥルース・アバウト・ラヴ」

2012/10/03

[CD]

¥2,420(税込)

ウルトラ・ベスト
ピンク「ウルトラ・ベスト」

2012/08/31

[CD]

¥1,047(税込)

ホット・ガールズ PARTY
(V.A.) アヴリル・ラヴィーン ピンク キーシャ ブリトニー・スピアーズ シャキーラ ケイティ・ペリー リアーナ「ホット・ガールズ PARTY」

2011/09/07

[CD]

¥2,305(税込)

アイム・ノット・デッド
ピンク「アイム・ノット・デッド」

2009/03/25

[CD]

¥1,980(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2009/03/25

[CD]

¥1,980(税込)

ファンハウス
ピンク「ファンハウス」

2009/02/25

[CD]

¥2,670(税込)

ファンハウス
ピンク「ファンハウス」

2008/11/26

[CD]

¥2,365(税込)

アーティスト・レジェンド~ピンク
ピンク「アーティスト・レジェンド~ピンク」

2007/11/21

[DVD]

¥3,086(税込)

アイム・ノット・デッド
ピンク「アイム・ノット・デッド」

2006/04/26

[CD]

¥2,263(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2006/04/26

[CD]

¥1,980(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2003/11/26

[CD]

¥3,520(税込)

トライ・ディス
ピンク「トライ・ディス」

2003/11/12

[CD]

¥2,670(税込)

ミスアンダストゥッド
ピンク「ミスアンダストゥッド」

2002/01/23

[CD]

¥2,621(税込)

レディ・マーマレイド
クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア&P!NK「レディ・マーマレイド」

2001/07/18

[CD]

¥1,296(税込)

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  2. 2

    和楽器バンド、活休前最後のツアーが開幕 10年分の感謝をこめた渾身のステージ

  3. 3

    JO1、ワールドツアー開催を発表「ここから世界に羽ばたいていきます」

  4. 4

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  5. 5

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

HOT IMAGES

注目の画像