2017/09/22 15:00
ザ・ビートルズの「消えた恋 / What Goes On」の未発表デモのアセテート盤を、Parlogramというビンテージ・レコードを扱うウェブサイトがeBayに出品している。
この1963年のデモ・ヴァージョンは、1965年の『ラバー・ソウル』収録のリンゴ・スターが歌っているヴァージョンより前のもので、曲を書いたジョン・レノンが違う歌詞を歌っている。
あるオークション・ハウスのスポークスマンによると、このデモではレノンがアコースティック・ギターを弾いており、ポール・マッカートニーがコーラスでハーモニーを歌っているとのことで、曲の最後の方ではピアノの音も背後で聞こえる。出品者が曲の一部をYouTubeで公開しており、入札は10月1日までとなっている。
ケネス・ウォーマックの著書『The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four』によると、レノンはこの曲がグループの創成期の頃に書かれたものだと話している。「あれは初期のレノンだ、ザ・ビートルズの前、僕たちがザ・クオリーメンとかそんなようなものだった頃に書かれたもの。で、リンゴに歌をあげるために、確かポールが手伝ってくれて“ミドル・エイト”(中盤の8小節)を入れて復活させたんだ。僕は昔から無駄が嫌いだからパーツを再利用したってこと」と彼はインタビュアーに語っている。
ザ・ビートルズはもともとこの曲を1963年3月5日のセッションでレコーディングしたかったのだが、その計画は取りやめになったと、マーク・ルイソーンがその著書『The Complete Beatles Recording Sessions』と『The Complete Beatles Chronicles』に綴っている。のちにリンゴは1965年のレコーディング・セッションで新たに加えられた“ミドル・エイト”の共作者としてクレジットされたが、作家のスティーブ・ターナーによると1966年にリンゴは自分の貢献度を「5ワードほど」と話していたそうだ。
このデモ盤は当初、ジョージ・ハリスンの遺族がボンハムズ・オークション・ハウスを通じて売りに出し、2012年に8,461ドル(約95万円、買手手数料込み)で落札された。録音後50年以内にリリースされなかったため、この曲は英国法の下ではパブリック・ドメイン、つまり公有に属している。
◎The Beatles - What Goes On - 1963 John Lennon Demo (Excerpt)
https://youtu.be/OYTTfCVXFSg
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)
3
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
4
【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)
5
<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”
インタビュー・タイムマシン







注目の画像



ジョン・レノン愛用のロールス・ロイス・ファントムVが7月末に英国で展示、その歴史をプレイバック
ポール・マッカートニー、カニエ・ウェストとのコラボレーションについて語る「今可能なことが当時できていたら、きっと僕たちも没頭していた」
ショーン・レノンが初めて語るヨーコ・オノとビートルズの確執……親子2ショット写真公開
ポールが語るザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ』、日本語訳公開
発売から50周年目の日にアビイ・ロードの横断歩道が『サージェント・ペパーズ~』カラーに










