2017/09/20
テイラー・スウィフトの「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ~私にこんなマネ、させるなんて」が、通算3週目の1位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
勢いは落ちたが、安定したポイントを獲得して3週目の1位を死守した「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」。歌詞の内容について、ゴシップ記事やSNSなどで様々な憶測が飛び交っているが、良い意味でも悪い意味でもネット上で話題になることが、ここ最近のヒットの傾向。テイラーは、そういった時代の流れを読む能力に長けている。
2012年リリースの4thアルバム『レッド』からの1stシングル「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」は同3週、前作、2014年リリースの5thアルバム『1989』からの1stシングル「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」は、4週間の首位をマークした。これまで全米1位を獲得したタイトルの中では、2014年11月にリリースした「ブランク・スペース」の通算7週が、テイラーの首位最長記録。「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」がこの記録を上回り、自身最大のヒット曲になるか、今後のチャート・アクションに注目したい。
先週2位に浮上したカーディ・Bの「ボダック・イエロー」は、テイラーから首位の座を奪うことができず、ポイント・ダウンして2位に停滞。また、歴代記録を塗り替えることが期待されていた、ルイス・フォンシとダディー・ヤンキーの「デスパシート」は4位まで順位を落とし、通算17週の首位獲得は達成できなままランクダウンすることになりそうだ。
今週、新たにTOP3入りしたのは、ロジックの「1-800-273-8255 feat.アレッシア・カーラ&カリード」。R&Bチャート、ラップ・チャートでは2位まで上昇していて、次週はカーディ・Bを破って両チャートで首位に到達する可能性が高い。この曲が収録されている3rdアルバム『エブリバディ』は、リリース翌週の全米アルバム・チャートでNo.1デビューを果たした。アルバムに続き、シングル・チャートでも自身初の首位獲得が期待される。
およそ2年振りとなる、サム・スミスの新曲「トゥー・グッド・アット・グッバイズ~さよならに慣れすぎて」は、今週5位に初登場した。全米チャートでは自身5曲目のTOP10入り、母国イギリス(全英チャート)では通算5曲目のNo.1に輝き、その他主要各国でもTOP10入りを果たしている。この曲が収録される2ndアルバムは、年内にリリースされる予定。
サム・スミスと同日にリリースした、ゼインの新曲「ダスク・ティル・ドーンfeat.シーア」は、セールスやエアプレイが伸び悩み、初登場44位と出遅れた。前シングル「スティル・ゴット・タイムfeat.パーティネクストドア」も、最高66位と大ヒットには至らなかった。両曲が収録される予定の2ndアルバムを、現在制作中とのことだが、先行シングルの不発により、アルバムの発売を延期したアーティストも多い。一方、ワン・ダイレクションのメンバー、ナイル・ホーランの「スロー・ハンズ」は11位に、リアム・ペインの「ストリップ・ザット・ダウンfeat.クエヴォ」は12位までそれぞれ上昇していて、TOP10入りも目前となっている。
10月27日にリリースされるケリー・クラークソンの新作『ミーニング・オブ・ライフ』から、先行シングル「ラブ・ソー・ソフト」が62位に初登場している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、9月20日22時以降予定となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ~私にこんなマネ、させるなんて」テイラー・スウィフト
2位「ボダック・イエロー (Money Moves)」カーディ・B
3位「1-800-273-8255」ロジックfeat.アレッシア・カーラ&カリード
4位「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」ルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキー
5位「トゥー・グッド・アット・グッバイズ~さよならに慣れすぎて」サム・スミス
6位「ワイルド・ソーツfeat.ブライソン・テイラー&リアーナ」DJキャレド
7位「アンフォゲッタブル」フレンチ・モンタナfeat.スワエ・リー
8位「アテンション」チャーリー・プース
9位「ビリーヴァー」イマジン・ドラゴンズ
10位「ゼアズ・ナッシング・ホールディン・ミー・バック」ショーン・メンデス
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