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2017/08/19

松本幸四郎「ジャニ-ズWESTになった気分」 桐山照史「幸四郎さんに一から甘えていきたい」

舞台「アマデウス」の制作発表記者会見が19日、東京都内で行われ、主演と演出を務める松本幸四郎、出演者でジャニ-ズWESTの桐山照史、大和田美帆が出席した。
 1982年の日本初演以来、幸四郎が主役を務める本舞台は、音楽史上、永遠の謎とされるモ-ツァルトの死を題材としたもので、同時代の宮廷楽長サリエリによる暗殺説を軸に展開する。
 長年、サリエリ役を演じてきた幸四郎だが、来年1月に2代目松本白鸚襲名を控えるため、これが「幸四郎」としては最後の「アマデウス」となる。
 6年ぶりの公演に幸四郎は「感無量でございます。これから長い稽古に入ります。われわれ俳優にとっては、忍耐の時期ですが、忍耐が実を結び、すてきな素晴らしいアマデウスの花が咲きますように」と願いを語った。
 一方、モ-ツァルトを演じる桐山は「『桐山照史が出るからには、新しい風を吹かせてみせます』とビッグマウスをたたいたのですが、先日の本読みで緊張のあまり100回ぐらいかんでしまい、第一の挫折を味わいました」と苦笑いで告白。「背伸びをしても仕方がないので、幸四郎さんに本当に一から甘えていきたい」と語った。
 モ-ツァルトの妻コンスタンツェ役の大和田は、2015年に長女を出産し、これが復帰舞台となるが「昨日の立ち稽古初日では、稽古場にいられる喜びだけで帰りの車で泣いてしまいました。それぐらい今、この役を与えて頂いていることに感謝しています。女優生命を懸けて挑みたいと思います」と言葉に力を込めた。
 また、2人の印象について聞かれた幸四郎は「(役者は)普段は死んでいていい。つまらなくていい。ただ舞台の上に立っている間だけは、芝居をするのが楽しくてしょうがない。これが私の生きがいですと、感じさせるような演技がお2人にはある」と賞賛した。
 幸四郎は、桐山が出演する『ブラッドブラザ-ス』を鑑賞したそうで「達者なうまい役者だなと思った。その時に『これ、ご自分のアイデアでやったの? それとも演出家のもの?』と聞いたら『演出家の先生に一から教わりました』と…。演出家にとっては大変うれしい俳優です」と語り、笑わせた。これを聞いた桐山も「プライベ-トは死にます。舞台の上で輝きます」と誓った。
 この日は、幸四郎の75歳の誕生日とあり、サプライズでケ-キが登場。桐山と大和田から花束も贈られた幸四郎が「ジャニ-ズWESTになった気分です」と冗談めかすと、桐山も「8人目のメンバ-です」と応じて会場を盛り上げた。
 舞台は9月24日~10月9日、都内、サンシャイン劇場を皮切りに、大阪公演、福岡公演を予定。

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