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2017/08/05

ジャスティン/5H/セレーナなどを手掛ける売れっ子ソングライター、待望のデビューEP完成 / 『ナーバス・システム』ジュリア・マイケルズ(EP Review)

 2017年1月にリリースしたデビュー曲「イシューズ」が、米ビルボード・ソング・チャート最高11位、全英チャート10位を記録、オーストラリアやデンマークなどでもTOP10入りし大ブレイクを果たした、米アイオワ州出身の女性シンガー・ソングライター、ジュリア・マイケルズ。

 ジュリアは、2015年にジャスティン・ビーバーがリリースした「ソーリー」を手掛けたことで注目され、その後はセレーナ・ゴメスやデミ・ロヴァート、フィフス・ハーモニー、ジェイソン・デルーロ、ブリトニー・スピアーズなど、名だたるアーティストのヒット曲を担当し、知名度を高めた。その絶妙なタイミングでリリースされたのが、このデビュー曲「イシューズ」で、この曲も収録された初のEP盤『ナーバス・システム』が、7月28日にリリースされている。

 プロデュースは、テイラー・スウィフトの『1989』(2014年)や、カーリー・レイ・ジェプセンの『エモーション』(2015年)などを手掛けたマットマン&ロビンと、今年、エド・シーランの『÷(ディバイド)』を大ヒットに導いたベニー・ブランコ、リアーナの「ダイヤモンズ」や、ケイティ・ペリーの「ファイヤーワーク」などの全米No.1ヒットを送り出した、スターゲイト等が担当している。

 フューチャー・ガラージ風の先行シングル「イシューズ」からはじまり、アコースティック・ギターとピアノの音が飛び交う、超個性的なシンセ・ポップ「Uh Huh」、泣かせのメロウ「Worst In Me」とバラエティに富んだナンバーが、冒頭3曲続く。4曲目の「Make It Up To You」は、ジャスティンの「ソーリー」を彷彿させるトロピカル・ハウス調のダンス・チューンで、「Just Do It」~「Pink」は、キュートなエレポップ・チューン。ラストは、ピアノ1本で仕上げた弾き語りのバラード「Don't Wanna Think」で、アルバムを締めくくる。

 個性的な声質とサウンドが、ジュリア独特の世界観を描く、本作『ナーバス・システム』。フル・アルバムで聴きたかったところだが、7曲でも十分満足できる、クオリティの高い内容に仕上がっている。本作のリリースに続き、年内、もしくは来年には、ジュリア・マイケルズ初のオリジナル・アルバムもリリースされるのではないだろうか。ジャスティンはじめ、他アーティストへの楽曲提供にも期待したい。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
『ナーバス・システム』
ジュリア・マイケルズ
2017/7/28 RELEASE

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