2017/08/03
謎の主催者・♀田氏(メスタ)の招集により、“日本一おもろいバンド”が決定するライブイベント【♀フェス ~日本一おもろいバンド決定戦~】が、1日新宿Renyにて開催された。
スモークの中から♀マークのマスクをかぶった主催者“♀田氏”が登場すると「今日出るバンドは、ほとんど俺のiPODの中身。好きなバンドしか出ない」と語り、「一番おもろいバンドを決めるのは、俺とここに集まったお前らだからな!」と告げ、【♀フェス】の開会を宣言。
フェスの幕を開けたのはTHE冠。重厚なメタルサウンドとハイトーンボーカルで魅了した「帰ってきたヘビーメタル」でステージが始まると、メロウな演奏に乗せて「あんた、いつまでヘビメタやってんの?」と切ないヘビメタ・エピソードを漫談風に語る「エビバディ炎」で爆笑を生む。さらに曲調がヘビーに展開し、観客を煽ると、「糞野郎」、「担がれた冠」とアッパーな曲を立て続けに披露。しっかり会場の熱を上げ、最年長前座の役割を果たした。
1年8か月ぶりの貴重なライブとなった巨乳まんだら王国。は、強烈な個性を放つ13人の構成員が集結。観客は旗を振りながら「国歌斉唱」を大合唱。「ちん毛02」、「肛門」とアッパーなパーティーチューンが続く。ダンスや掛け声で楽しく賑やかにステージを盛り上げる構成員や、楽曲とリンクした映像も効果的に使われた、エンタテイメント性の高いステージに、初めて見るであろう観客もステージに釘付けになり、全身網タイツ姿の教祖(Vo&Electro)がフロアにダイブすると、必死でサーフする教祖の姿に、大きな笑い声と歓声、そして女子の悲鳴が上がっていた。
ヤバイTシャツ屋さんは、「面白いで争うとほかのバンドに勝てないから、楽しいに振り切ったライブやろうと思ってます」と語り、ライブの楽しさを凝縮したステージを展開。「メロコアバンドのアルバムの3 曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」で会場中がジャンプを合わせ、「L・O・V・E タオル」でタオルが回り、「貴志駅周辺なんもない」でコール&レスポンス。さらにその場でぐるぐる回る新しいサークルモッシュを提示。ラストは「あつまれ!パーティーピーポー」で会場中を踊らせ、笑顔を生み、楽しいに振り切ったライブを貫いた。
揃いの新生姜のかぶり物で登場した打首獄門同好会は、新生姜によく合う“日本の米”を賞賛した「日本の米は世界一」のヘビーでキャッチーな歌と演奏でライブスタート。「“おもしろ”って基本、関西の人を指す言葉だから! 俺たち以外、全員関西で、草サッカーチームが一流リーグに放り込まれた感じ」とプレッシャーを語りながら、フロアにマグロの浮き輪が舞った「島国DNA」と小道具も駆使して盛り上げ、ラストは幸せを歌った「フローネル」で会場を幸福感に包んだ。
そして四星球は、北島康雄(Vo)がおもしろバンドの大先輩である、ニューロティカのあっちゃんを模したピエロ姿で登場し「運動会やりたい」でライブがスタート。「日本一おもろいの称号、どうしても欲しいです。今年は僕たちに下さい! そしたら色んな所で自慢して、ライブハウスをもっとおもろくしますから」と優勝への意欲を語ると、観客を巻き込んでの演出や大合唱で、盛り上がりも最高潮に。ラストは「明日まで km」を熱演し、このまま終了かと思いきや、最後はまさやんが客席に降りて、頭ですいか割りを披露。会場を笑いに包んだ。
イベントのラストを飾ったのは花団。ライブ前日、事故に遭ったカズ(Vo)が、メンバーの手によって“おもしろロボ”に改造されるというコント映像で始まり、幕が開くとステージの上には5mはある、金色のカズロボが登場し「先輩はところてん」を歌い始めるが、さほどウケていない客席に業を煮やし、ロボから降りて来てしまうカズ。ロボット風の衣装で再び歌い始め、「最初からこれで良かったやん!」とメンバーにツッコむ姿も。その後、もだんだんと様子がおかしくなりステージには知らない人が登場し、メンバーと演奏を代わり、ステージにはサックス、ダンサー、男女コーラス、ラッパーなど知らない人が増え続け、ステージはカズ以外、全員参加の「蒲田行進曲」で壮大なエンディングを迎えた。
ステージに一人残されるカズ。するとそこに主催者である、♀田氏が登場し、「なにやってんだよ! ちゃんとやるって言っただろ!!」とカズを叱責。会場中の拍手と笑い声が止まない中、全ての出演バンドがステージに呼び込まれ、観客の投票タイムへと移行。いよいよ“日本一おもろいバンド”が決定される。
投票の結果、日本一おもろいバンドに選ばれたのは四星球。♀田氏から日本一おもろいバンドの証である、♀フェス特製のジャケットを授与され、「ほんま、嬉しいすわ!」と大喜びする四星球だった。
最後に、♀田氏の「もう一曲くらいみんなで遊びたいよね」と、ゴールデンボンバーの「女々しくて」を出演者、観客含めての合唱が始めるが上手くに歌えない。するとその時、「ちょっと、ちゃんと歌ってよ!」と登場したのは、ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔。本人登場に会場がどよめく中、鬼龍院が「女々しくて」をしっかり歌い上げ、イベントは大団円で幕を閉じた。
また、♀田氏の「来年もやろっか」の言葉に、【♀フェス ~日本一おもろいバンド決定戦~ 2018】の来夏開催の告知があり、観客から拍手と歓声が沸き起こった。日本中にまだまだ潜んでるであろうおもろいバンド。来年は一体どんなバンドが登場するのだろうか。
それにしても、どこかで見たことのあるような謎の主催者♀田氏の正体も気になるところだ。
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