2017/07/26
先週、首位デビューを果たしたジェイ・Zの新作『4:44』が2週目の1位に輝いた、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
87,000ユニットを記録し、2週連続のNo.1獲得を果たした『4:44』。本作は、自身が所有するタイダル(TIDAL)限定でリリースされたが、発売1週間後からアップル・ミュージックなどで配信がスタートし、先週No.1デビューを果たした。
現在、ビルボード・チャートを集計するニールセンに、タイダルのポイントは提供されていない。先週の初週262,000ユニットも、今週獲得した87,000ユニットも、タイダルでの視聴回数やセールスを除いたものになる。主要であるタイダルのポイントを除いた集計で、2週連続の首位を獲得したことは快挙といえるだろう。
今週3位に初登場したのは、米ブロンクス出身のラッパー、フレンチ・モンタナの2ndアルバム『ジャングル・ルール』。先行シングル「アンフォゲッタブルfeat.スワエ・リー」(今週5位)の大ヒットが、アルバムのプロモーションに繋がった。フレンチ・モンタナがTOP3入りするのは、本作が初。2013年にリリースしたデビュー・アルバム『エクスキューズ・マイ・フレンチ』は最高4位だった。
『ジャングル・ルール』の初動ユニットは52,000。内訳16,000が、アルバムの売上(ダウンロード数)で、残りの36,000はストリーミングによるポイントだった。首位のジェイ・Zも、今週獲得した87,000ユニットの内訳、半数以上がストリーミングによるもので、2位のケンドリック・ラマーや4位のDJキャレドなど、TOP10内にランクインしている作品のほとんどは、ストリーミングの強いラッパーやR&Bシンガーによるアルバムだった。
15位に初登場したのは、コールドプレイのEP盤『カレイドスコープ』。3月にアナウンスされ、7月14日から配信がスタートした本作は、2015年にリリースされた『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ 』(最高2位)の続編のような内容になっていて、ザ・チェインスモーカーズとのコラボ曲「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」の東京公演ライブ・バージョンも収録されている。国内盤は、8月4日にリリース予定。
現地時間7月20日に死去した、ロック・バンド、リンキン・パークのボーカル、チェスター・ベニントンの訃報を受け、17位に新作『ワン・モア・ライト』がリエントリーを果たしたほか、27位に2000年のデビュー・アルバム『ハイブリッド・セオリー』、42位に2ndアルバム『メテオラ』(2003年)、115位に3rdアルバム『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』がそれぞれ再登場した。今週の集計分はわずか1日分だったにもかかわらず、3作が上位デビューを果たしている。次週は、5月にリリースされた『ワン・モア・ライト』がTOP10入りを果たすほか、その他の作品も上位にランクインするのではないかと思われる。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、7月26日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『4:44』ジェイ・Z
2位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
3位『ジャングル・ルールズ』フレンチ・モンタナ
4位『グレイトフル』DJキャレド
5位『Issa Album』21サヴェージ
6位『÷』エド・シーラン
7位『エヴォルヴ』イマジン・ドラゴンズ
8位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
9位『アメリカン・ティーン』カリード
10位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
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