2017/07/19
ソニック・ユースのギタリスト、リー・ラナルドのソロ・アルバム『エレクトリック・トリム』から、「New Thing」のMVが公開された(https://youtu.be/V2HWSUaqPd4)。
今回の監督は、ナオミ・ヤン(元ギャラクシー500)。このMVは、リー・ラナルドがニューヨーク中を、今現在誰もがスマホやその小さな画面に目を奪われている様に、彼が小さな画面に目を釘付けにしている姿を写し出している。
リー・ラナルドは今回のMVについて「僕がこの曲で描いたのは、“インターネットについて僕が感じること”なんだ 。数多く存在する“友達”、“いいね”集めに没頭する……そんな事について。僕らはその主題を当然出せばいいとわかっていたんだけど、それを“いかにも”な感じにはしたくなかったんだ。僕は彼女(ナオミ)に、今回はただ単にギターを持って歌うよりもなんらかのキャラクターに僕自身がなりたいって言ったんだ。それで彼女が見つけたのが“バスター”って名付けた、型番がJVC 3100R、eBayで出てたテレビとラジオ一体のピラミッド型ユニット。まさかこんなクールな、時代遅れのテクノロジーで今となっては無用の長物みたいなものがまだ売ってたなんて信じられないだろうけど。」と語った。
ナオミ・ヤンは「リーと私が最初に出会ったのは結構昔で確か1989年、私はギャラクシー500、彼はソニック・ユースにいた頃。だから今回私は、過去を肯定しながら進める彼の新しいプロジェクト、そこから湧き出すエネルギーと素の表情をきちんと捉えたかったの。映像の中ではスタジオの背景でリーの絵が幾つかちらっと写っていて、それはソニック・ユース時代のものなんだけど、そうこうする間に『New Thing』の魅力的なサウンドに、聴く人は深くのめり込んじゃうのね」とコメントしている。
本人が「僕自身今回のアルバムに大満足で、新たな進歩も果たせたし、僕にとってこれからの指針も見えたんだ。」とも語る今回のアルバムは、ゲストとしてネルス・クライン(ウィルコ)、シャロン・ヴァン・エッテン、ソニック・ユースのスティーヴ・シェリー(Drs)、彼と共に活動するバンドThe Dust等、豪華アーティストが参加。アルバム中6曲の歌詞は、アメリカの作家ジョナサン・レセムとのコラボによって創作され、アートワークは、ソニック・ユースの『ソニック・ナース』(2005年)のアートワークも手がけたリチャード・プリンスが手がけている。
◎リリース情報
ソロ・アルバム『エレクトリック・トリム 』
2017/9/15 Release
2,200円(tax out.)/TRCP-216
ボーナス・トラック収録
解説:村尾泰郎 / 歌詞対訳付
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