2017/07/03 12:59
7月26日に自身初のSOUL JAZZをテーマにしたミニアルバム『MISIA SOUL JAZZ SESION』をリリースするMISIAが、NYからトランペッター 黒田卓也を筆頭としたバンドを迎え【MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017】を開催。Zepp名古屋にて初日を迎えた。
客席の明かりが消えると、NYから来日した黒田卓也率いるバンドの演奏がスタート。サックス、トロンボーン、トランペット、ベース、ドラム、キーボードで構成されたバンドのソロパートからセッションまでが披露され、息のぴったりの夏の暑さを吹き飛ばすような演奏で、ステージを徐々にあたためていく。
バンドの演奏が終わると、力強いドラムの音色ともにMISIAが登場。代表曲「BELIEVE」を今回のツアータイトルでもあるSOUL JAZZバージョンでパフォーマンス。満杯の客席には大きな歓声があがり、観客は曲のフレーズが終わるごとに手を大きく挙げ、体全身を揺らしながら楽しんでいる。「BELIEVE」は今や誰もが知るMISIA往年のヒット曲だが、SOUL JAZZをコンセプトにアレンジされたのは初めてのこと。これまでとは違ったアプローチでのパフォーマンスに、観客は一気にSOUL JAZZの世界へ引き込まれていく。
3曲目に披露されたのは、新作『MISIA SOUL JAZZ SESSION』に収録される新曲「来るぞスリリング」。SOUL JAZZならではの独特のリズムとバンドとの掛け合いが存分に堪能できるこの楽曲は、まもなくデビュー20周年を迎えるMISIAのさらなる進化を感じさせる1曲だ。JAZZと一言でいっても様々なスタイルがあり、今回のテーマとなったSOUL JAZZは極めて洗練されたモダンスタイルで、MISIAの新境地ともいえるこのパフォーマンスは、音楽の楽しみ方をとことん追求し、まだまだ計り知れない深い魅力があるということを改めて痛感させられるステージ。
「皆さん、MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017へようこそ!」という呼びかけから、昨年【Blue Note Jazz Festival in Japan 2016】への出演がきっかけで、今回のツアーがうまれたことを語る。今ツアーにも参加している、USブルーノートと日本人として初めて契約を結ぶトランペッターの黒田卓也は、今作のプロデュースも全曲を手掛け、NYと東京で離れた場所にいながら制作されという今アルバムは、なんと世界的ミュージシャンのマーカス・ミラーとラウルミドンも参加しているそうだ。
今作には2曲、新曲が収録されているが、続けて披露されたのは未発表であった新曲「運命loop」。初めて披露される新曲のパフォーマンスを観客は一音も聞き逃さぬようステージに釘付けで聴き入っているが、そこはさすがSOUL JAZZ。ビートを感じ自然と体が動き出してしまう衝動は止められないようだ。演奏が終わると掛け声や歓声が沸き上がり、大絶賛の拍手が湧きあがった。
MCでは、先日出演した「さんまのまんまSP」の話題にも触れ、初のバラエティー出演秘話も公開。笑いに包まれる一幕も。その後も「つつみ込むように・・・」など、MISIAの代表曲の数々をSOUL JAZZアレンジで続々と披露されていく。5オクターブと称されたハイトーンボイスも炸裂。さらに、映画『SING』で一躍話題をさらったスティヴィーワンダーの名曲「Don't You Worry 'bout A Thing」も披露。映画同様に圧巻のパフォーマンスで、会場に響き渡る歌声につられ観客も大合唱。後半は観客がタオルを振り上げ回しながらライヴを楽しむ光景もみられ、この上ない一体感が。それに負けじとステージ上でもセッションはさらにヒートアップし、MISIA自身も歓声をあげるほど会場全体が大盛り上がりをみせていた。
ラストは締めくくりにふさわしい甲斐バンドのカバー「最後の夜汽車」を披露。明石家さんまも大絶賛したこの楽曲も、観客が実際に耳にするのは初めてのこと。普段よりも低めのトーンでしっとりと歌あげるこの曲は、MISIAの大人の気品をぐんと際立たせる1曲だ。
終演後もまだまだ興奮の余韻が冷めきらず、2階席でもスタンディングオベーションが湧きおこりMISIAコールが響き渡る。鳴りやまぬ歓声にダブルアンコールも急遽披露。伝説に残るほどの盛り上がりをみせた【MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017】初公演は幕を閉じた。
なお、この公演は7月7日~9日の東京公演(Zeppダイバーシティー東京)、7月15日~16日の大阪公演(Zeppなんば)まで続いていく。ミニアルバム『MISIA SOUL JAZZ SESSION』の全曲試聴トレーラーも公開となり、合わせて要チェックだ。
撮影:AKI
◎セットリスト
【MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017】
7月1日(土)Zepp名古屋公演
1.BELIEVE
2.真夜中のHIDE-AND-SEEK
3.来るぞスリリング ※新曲
4.運命loop ※新曲
5.The Best of Time
6.めくばせのブルース
7.オルフェンズの涙
8.It’s just love
9.つつみ込むように・・・
10. Don't You Worry 'bout A Thing
11.MAWARE MAWARE
12.陽のあたる場所
-アンコール-
13.最後の夜汽車
-ダブルアンコール-
14.キスして抱きしめて
<参加バンドメンバー>
Tp. 黒田 卓也
Ts. Craig Hill
Tb. Corey King
Key. 大林 武司
Ba. Rashaan Carter
Dr. Adam Jackson
◎リリース情報
ミニアルバム『MISIA SOUL JAZZ SESSION』
2016/7/26 RELEASE
<Blu-spec CD通常盤> 2300円(tax out.)※初回はデジパック仕様
収録曲:※曲順不同
BELIEVE
KURUZO Thrilling (feat.Raul Midon) ※新曲
MIDNIGHT HIDE-AND-SEEK(真夜中のHIDE-AND-SEEK)
Destiny loop (feat.Marcus Miller) ※新曲
Tears of the Orphans(オルフェンズの涙)
It’s just love
The Best of Time
Place In The SUN(陽のあたる場所)
Last Night Train(最後の夜汽車)
◎ライブ情報
【MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017】
7月1日(土)、2日(日) Zepp 名古屋 ※終了
7月8日(土)、9日(日) Zepp ダイバーシティ東京
7月15日(土)、16日(日)Zepp なんば(大阪)
チケット:1Fスタンディング 7,700円(税込)
※別途ドリンク代(\500)を頂きます。
http://www.misia.jp/official/sp/misiassj/
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