2017/06/30
「最終公演はロンドンでやりたかったの、またツアーをするか分からないから。」
ワールド・ツアー最終公演をウェンブリー・スタジアムでスタートさせたアデルは、この4日間を思い出に残る夜にしようと決心していた。現地時間2017年6月28日の最終公演初日、グレンフェル・タワー火災の犠牲者への感動的なトリビュートを行い、その場にいた観客にこれが最後のツアー・パフォーマンスになるかもしれないと示唆した。
会場にいた観客が撮影した映像によると、開演前に、6月の初めにロンドンで起こったタワー・マンションの火災事件(少なくとも79人が死亡)についてのビデオを流したようだ。「この事件から2週間が経ったけど、まだ多くの人が家を失ったままよ。」とアデルはビデオの中で語り、「私たちが集めたお金は、このタワーに暮らす人々に直接届けることを約束するわ。」と言及した。また、ジョークを交えつつ会場にいたファンへ、苦労して働いて稼いだお金を法外な値段のワイン一杯に使うよりも、火災で被害にあった人々のために使用するよう促した。
また、アデルはグレンフェルの住人たちのため、声を上げ目に見える形でサポートをし、現場で消防活動を行った消防士たちへその勇敢な仕事を感謝するため、実際に消防署まで足を運んでいる。
これに加え、自身の故郷で行われている今回の公演では、「これが最後になるかもしれない。」とメッセージを残した。何人かファンの投稿によると、公演の序盤にツアー用の靴を吊しツアーからの引退を示唆していたという。観客に配布されたプログラムの中には手書きのメッセージが入っており、そこには、今後ワールド・ツアーのステージ上がることは無いかもしれないという文字が綴られていた。
「15か月のツアーと『25』から18か月が経って、私たちは最終地点に来たわ。このツアーでは、イギリスとアイルランド、ヨーロッパ、アメリカをまわり、オーストラリアとニュージランドにも行くことができた。ツアーを回るって変な感じで、特に私には合ってないの。本当は家にいることが大好きで、どんな小さな事にも大きな喜びを感じるわ。それに、私は感情的で、ツアーでの酷い過去もある。今の今までね!これまで119公演行ってきて、この最後の4公演で計123公演になるわ。大変な思いもしてきたけど、ここまでやり遂げられたことは間違いなく素晴らしいスリルと喜びだった。このツアーはファンのみんなのためだけにやったことで、私の大好きなアーティストがライブを通して私に与えてくれたような影響を、私もみんなに与えられていたら嬉しいわ。」
アデルは『25』の最終公演をロンドンで行いたかった理由について、「今後、またツアーをするかどうか自分でも分からないから、最後は自分のホームでやりたかったの。ここに来てくれたこと、そしてみんなの愛と優しさに感謝するわ。私はこの全てのことを一生忘れない。愛しています。いい夜を。」と綴った。
◎アデルのファンページによる投稿
https://www.instagram.com/p/BV41D0HFHAz/
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