ロードの2ndアルバム『メロドラマ』が首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

　米ビルボード・ソング・チャート9週のNo.1獲得を果たした「ロイヤルズ」(2013年)のヒットで知られる、ニュージーランド出身の女性シンガーソングライター、ロード。本作『メロドラマ』は、「ロイヤルズ」が収録されたデビュー・アルバム『ピュア・ヒロイン』から、およそ3年半振り、通算2作目のスタジオ・アルバムで、初動ユニット数109,000を記録し、アルバム・チャートでは初の首位獲得を果たした。109,000ユニットの内訳、アルバム・セールスは82,000枚、残り27,000はストリーミング・ポイントによる売上となる。

　本作からは、先行シングルの「グリーン・ライト」がソング・チャートで4年振りとなるTOP20入りを果たし、カナダやオーストラリア、本国ニュージーランドでも大ヒットしている。アルバム『メロドラマ』は、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも首位に輝き、UK(イギリス)チャートでは5位、スウェーデンやイタリア・チャートでもTOP10入りを果たしている。
　
　2位にデビューしたのは、ラッパー、2チェインズの新作『プリティー・ガールズ・ライク・トラップ・ミュージック』。初動ユニット数は106,000で、首位のロードとは僅差だった。アルバム・セールスは57,000枚で、ストリーミング・ポイントによる売上が49,000。半数近くは、ストリーミングによるものだった。本作は、首位を獲得したデビュー・アルバム『ベースド・オン・ア・トゥルー・ストーリー』(2012年)、最高位3位をマークした2ndアルバム『B.O.A.T.S. II: Me Time』(2013年)、昨年にリリースした前作『コールグローヴ』(最高位4位)に続く4枚目のスタジオ・アルバムで、4作連続のTOP10入り、通算3作目のラップ・チャート首位獲得を果たしている。

　4位には、カントリー・シンガーのジェイソン・イズベルのバンド、ザ・400ユニットの『ザ・ナッシュビル・サウンド』が、初動ユニット54,000を獲得して初登場。2015年にリリースした前作『サムシング・モア・ザン・フリー』に続く2作連続のTOP10入りで、前作の6位を上回る、自己最高位を更新した。カントリー・チャートでは、2作連続の首位獲得を果たしている。続いて5位にデビューしたのは、カナダ出身のロックバンド、ニッケルバックの新作『フィード ・ ザ ・ マシーン』。2014年リリースの前作『ノー・フィックスド・アドレス』から2年半ぶり、通算9作目となるスタジオ・アルバムで、ブレイク作となった3rdアルバム『シルヴァー・サイド・アップ』(2001年)から、7作連続のTOP10入りを果たしている。

　人気ラッパー、ヤング・サグのデビュー・アルバム『ビューティフル・ザガー・ガールズ』は8位に初登場。2011年にリリースした『アイ・ケイム・フロム・ナッシング』から、16作ものミックステープをリリースしてきたが、スタジオ・アルバムとしてのリリースは、本作が初となる。ミックステープを含めると、TOP10入りは本作で3作目、初動ユニット数は37,000だった。9位には、フォーク・バンドのフリート・フォクシーズの新作『クラック－アップ』が初登場。2011年にリリースされた『ヘルプレスネス・ブルーズ』から6年振り、3作目となるスタジオ・アルバムで、アメリカでは2作連続、UKチャートでは、デビュー・アルバム『フリート・フォクシーズ』(2008年)から3作連続のTOP10入りを果たした。

　次週は、DJキャレドの新作『グレイトフル』とイマジン・ドラゴンズの新作『エヴォルヴ』が、上位にデビューする。

Text：本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は28日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『メロドラマ』ロード
2位『プリティー・ガールズ・ライク・トラップ・ミュージック』2チェインズ
3位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
4位『ザ・ナッシュビル・サウンド』ジェイソン・イズベル＆ザ・400ユニット
5位『フィード ・ ザ ・ マシーン』ニッケルバック
6位『モア・ライフ』ドレイク
7位『÷』エド・シーラン
8位『ビューティフル・ザガー・ガールズ』ヤング・サグ
9位『クラック－アップ』フリート・フォクシーズライズ・アゲインスト
10位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ