2017/06/16
5月10日にミニアルバム『PILOT』をリリースしたTHE YELLOW MONKEYのギタリスト 菊地英昭プロデュースによる音楽プロジェクト brainchild'sの全国ツアー【brainchild's TOUR 2017 G??】の後半戦が、6月10日の新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE公演よりスタートした。
2008年により始動し、コンスタントな活動を続けているこのプロジェクトでは、これまでにも様々なミュージシャンを招へいし、菊地英昭が描き出すサウンドを色鮮やかに表現してきた。昨年より始まった第7期、渡會将士(vo / FoZZtone)、神田雄一朗(b / 鶴)、岩中英明(dr / Jake stone garage)を加えた4人編成で、昨年春のミニアルバム『HUSTLER』に引き続き、今年も新たな作品として『PILOT』をリリースした。
ただ、その間に菊地英昭には、THE YELLOW MONKEY再集結という大きな出来事があっただけに、比例してbrainchild'sに対する注目度も高まっていた。全国ツアー【brainchild's TOUR 2017 G??】9会場のチケットはすべて早々にソールドアウトとなり、5月上旬に行われたツアー初日、菊地の地元である八王子はMatch Vox公演も、客席は瞬く間に超満員に膨れ上がった。
ライブはやはり最新作『PILOT』、前作『HUSTLER』と第7期で制作した2作からの楽曲を中心に、バラエティに富んだ楽曲が次々に披露される。客席から向かって右側、THE YELLOW MONKEYの時と同じポジションに位置した菊地は、きらびやかなフレーズから骨っぽくハードなリフ、サイケデリックに彩る印象的なアプローチなどなどギターから繰り出す自在のサウンドに加えて、自身がメインボーカルを担当する楽曲では高らかな歌声も。会場はどこも1000人を超えないキャパシティのいわゆるライブハウスである。ファンにとってはタマらない公演といえるだろう。
もちろん、他のメンバーも負けていない。brainchild'sへの参加歴が一番長い神田は、鶴でも肉感的なベースプレイでライブを盛り上げるキーパーソンだが、時折、菊地とアイコンタクトを取り、背中合わせに寄りかかるパフォーマンスで黄色い歓声を集める。最年少の岩中が攻撃的なドラミングと丁寧なアプローチとを見事に使い分けながらリズムの芯を支え、渡會は生粋のフロントマンらしいダイナミックなステージングと伸び伸びと力強い歌声で楽曲に広大なスケール感の与え、MCでも軽妙なトークで笑いを誘いまくる。その絶妙のコントラストに、客席からは各メンバーの名を呼ぶ歓声が鳴り止まなかった。
終盤には、YouTubeにてミュージックビデオが公開中の新曲「恋の踏み絵」を披露する際、会場全員でタオルを回すアクションなどもあり、約2時間半のステージで大団円を迎えた彼ら。6月25日には東京 恵比寿 liquidroomにてツアーファイナルを開催するが、前述したように17日の札幌公演ふくめチケットはすでに完売となっている。年末にはTHE YELLOW MONKEYの東京ドーム2DAYS公演も控えているが、ぜひbrainchild'sでの今後の活動にも期待したい。
写真:中島未来
◎リリース情報
ミニアルバム『PILOT』
2017/05/10 RELEASE
POCS-1561 2700円(tax in.)
◎公演情報
全国ツアー【brainchild's TOUR 2017 G??】
5月11日(木) 東京 八王子Match Vox(終了)
5月13日(土) 広島 BACK BEAT(終了)
5月14日(日) 福岡 DRUM SON(終了)
5月19日(金) 大阪 ESAKA MUSE(終了)
5月20日(土) 愛知 名古屋 ell.FITS ALL(終了)
6月10日(土) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE(終了)
6月11日(日) 宮城 仙台 LIVE HOUSE enn 2nd(終了)
6月17日(土) 北海道 札幌 DUCE SAPPORO
6月25日(日) 東京 LIQUIDROOM
※全公演ソールドアウト
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