2012/03/06
昨年3月11日に来日し、多くの外国人が日本を離れる中で「こういう時こそ音楽で力を与えたい」と、帰国せずにコンサートと募金活動を行ったシンディ・ローパー。あれから約1年、宮城県 石巻市立大街道小学校へ訪れた。
再びツアーの為に来日したシンディは、3月5日 唯一のオフを返上して作詞家 湯川れい子と共に石巻市へ。震災時に津波で校舎の1階が水没し、児童や近隣からの避難民500人が屋上に孤立してしまい、SOSの文字を掲げて救出を待った場所 石巻市立大街道小学校を訪問した。151人の児童が待つ体育館に両手を振りながら現れた彼女は、大きな手拍子に合わせて『ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン』を歌唱。生徒1人1人とサインや握手を行い、温かい交流を持った。
更に、シンディが子どもたちへ「寄付金ではなく形に残るものを」「木を植え、育てるということは復興、再生という意味があります」と、桜の苗木(1.5m)10本を手渡せば、子どもたちは「もとの石巻に戻って、桜をみんなで見られるように、育てていきたいです」とコメント。
なお、シンディ・ローパーは、3月7日 新潟公演を皮切りに【シンディ・ローパー ジャパンツアー2012】をスタート。震災からちょうど1年となる3月11日には、渋谷Bunkamuraオーチャードホールでコンサートを開催する。この公演の模様は、全国14か所の劇場で同時生中継されるほか、被災地の宮城 石巻市、名取市、岩手 北上市、福島 福島市の4館にて無料で中継。また、被災県以外の会場での収益金は、日本赤十字社を通じて被災地に全額寄付される。
◎シンディ・ローパー コメント
「今回、湯川れい子さんのサポート、コーディネートでこの訪問が実現した。木を植える、育てるということは復興、再生という意味があります。瓦礫を集めて片付けてそこに土を入れて木を植えて育ててそこに高い防波堤を作れば、再び災難が起こらないように次の予防にする、災難に備えることにも繋がります。私が有名であるということを使って世界からこの地が注目され、忘れられないでさらに支援が集まれば、まさに私がここに来た意味があります。子供たちには私たちが本当にみな子供たちのことを思っているということを分かって欲しい」
◎石巻市立大街道小学校・佐藤文昭校長 コメント
「世界的スターであるシンディ・ローパーが来校する、というご提案をいただいて、大変驚きましたが、何よりも、直接、子供たちに声をかけていただけることが励みになります。震災以来、世界中からメッセージはいただいたのですが、ご本人がいらっしゃるということはないので、日本に来てくれて、言葉をかけていただけることが本当にありがたいです」
◎ツアー【シンディ・ローパー ジャパンツアー2012】
03.07(水)新潟県民会館
03.09(金)渋谷Bunkamuraオーチャードホール
03.10(土)渋谷Bunkamuraオーチャードホール
03.11(日)渋谷Bunkamuraオーチャードホール
03.13(火)大阪国際会議場メインホール
03.15(木)愛知県芸術劇場大ホール
info:キョードー東京 0570-064-708
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