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2017/05/16

ザック復活! カラフルなポップ・チューン満載のパラモア最新作『アフター・ラフター』(Album Review)

 ヘイリー・ウィリアムス、テイラー・ヨーク、そして今年2月に7年ぶりの復帰を果たした、ザック・ファロの3人体制が復活したパラモアの新作『アフター・ラフター』が、2017年5月12日にリリースされた。本作は、2013年の『パラモア』以来およそ4年振り、通算5作目のスタジオ・アルバムで、パレット・カラーのジャケット・アートからも想像できるように、80年代のニューウェイブやシンセ・ポップが目白押し。

 オープニングを飾る先行シングル「ハード・タイムス」は、まさにニューウェイブ全開のナンバーで、ネオンライトやレトロなファッションなど、ミュージック・ビデオの世界観も80年代がテーマになっている。ザック・ファロをフィーチャーしたディスコ・ポップ「ローズ・カラード・ボーイ」や、当時のフロアを彷彿させるシンセ・ポップ「トールド・ユー・ソー」、「プール」なども、まさにエイティーズ。

 キュートなポップ・チューン「フォーギブネス」や「フェイク・ハッピー」、初期のパラモア思わせる「コート・イン・ジ・ミドル」、ライブで盛り上がりそうなアメリカン・ポップの王道「グラッジス」や「アイドル・ワーシップ」など、リスナーを愉しませるアップ・チューンが大半を占める一方、優しく歌いあげる「26」や、ラストを飾るに相応しい「テル・ミー・ハウ」などのメロウも無論良く、どちらもヘイリーのボーカルが存分に活かされている。ヘイリーをあえて外し、フィラデルフィア出身のインディーロックバンド、mewithoutYouのアーロン・ワイスをゲストに招いた「ノー ・フレンド」も個性的な仕上がりで、高い評価を得ている。

 プロデュースは、前作『パラモア』や、ベックのグラミー受賞アルバム『モーニング・フェイズ』(2014年)などを手掛けた、ジャスティン・メルダル・ジョンセンとメンバーのテイラー・ヨークが担当している。パラモアらしい佳曲が揃った、復帰作に相応しい『アフター・ラフター』。往年のファンも、新規リスナーも納得の出来栄えだ。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
『アフター・ラフター』
パラモア
2017/5/12 RELEASE

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