2017/04/28
2017年4月27日、ワンリパブリックのフロントマン、ライアン・テダーが、バンドの公式フェイスブックに長文を投稿した。このメッセージで彼は、従来のアルバム発売とプロモーションのサイクルにはもう従わないと宣言し、バンドの今後のリリース方針や4月28日リリースの新曲「No Vacancy」について説明している。また、昨年アルバム『オー・マイ・マイ』をリリースしてから精神状態が不安定になっていたと、自身のメンタル・ヘルスについて赤裸々に明かしている。
多忙な毎日の中で、「身体的に、感情的に、精神的に壁にぶち当たった」という彼は、「ノイローゼに陥りそうになっていた。眠れず、薬物治療を受け、幸せでなく、深刻な不安感に悩まされていた。疲弊しきっていたからなんだ」と明かし、「カレンダーを見たら、2016年の内200日も家にいなくて、更に3週間いなくなる予定になっていた。家族や妻や子供たちや友人たちの前から、要するに自分の人生からいなくなるということ。そして過去10年間ずっとそうだったことに気づいたんだ。その瞬間にやめたくなって、実際やめようとした。マネージャーに電話して、“もうやめてくれ”と伝えた。テレビ出演、プロモーション活動、シングルやアルバム発売を全てキャンセルしてくれと言ったんだ」と綴っている。
「その頃、2月からアメリカでツアー、その後すぐにヨーロッパ、そして世界ツアーをする予定が入っていた。また長期間いなくなるということだった。そう考えただけで文字通り汗が吹き出し、心臓発作を起こすような感覚に陥った。深刻な不安感。曲も書けなくなった。(曲作りに)必要なモチベーションや喜びを失っていたからだ。今はもう大丈夫」と彼は明かしている。
『オー・マイ・マイ』は気に入っているものの、その制作過程やプロモーション活動が自分を精神的に追い込んだと説明するテダーは、古くなった曲をシングルとしてリリースする従来のように方法にも不満が募っていたといい、「明日から(ワンリパブリックは)人として可能な限りのペースで新しい曲をドロップするつもりだ」と宣言している。
その最初のリリースが「No Vacancy」であると説明する彼は、2週間後にまた新曲をリリースすると書いている。プロダクション・チームのスターゲイトとコラボして作ったこの曲については、「本当はゴティエのようなスタイルの楽曲をセレーナ(・ゴメス)の為に書こうとしたんだけど、コーラスを歌ったらしっくり来たんだ。大好きなポリスのような雰囲気があってさ。1か月後にカリブの方でライブをやったんだけれど、そこで歌詞とボーカルとインストゥルメンタルな部分を仕上げたんだ」と制作の裏側を明かしている。
「No Vacancy」は従来のようにアルバムから先行してリリースされているのではなく、「ファースト・シングルではなくて、4月の曲だ」と彼は強調している。「もう“ファースト・シングル”とか“アルバム・サイクル”はない。これからはインスパイアされれば曲を書き、みんなの元へ出来るだけ早く届けるようにする。ストリーミング・サービスのおかげで何年もやりたかったことがやっと実現する。中には大好きな曲もあるだろうし、大嫌いな曲もあるだろう。でもさ、また2週間待てば別の曲が手に入って、それをすごく気に入るかもしれないよ」と彼は綴っている。
◎ワンリパブリック公式フェイスブックへの投稿
https://www.facebook.com/OneRepublic/posts/10155575208448912
◎「No Vacancy」リリック・ビデオ
https://youtu.be/qXiuVQ-GgA4
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像